shamrock1976 のすべての投稿

国際福祉機器展2019出展

9月25〜26日に開催された国際福祉機器展。今年も2000枚以上のチラシがなくなるなど多くの方にブースにお立ち寄りいただきました!

思えば去年くらいまではUDトークのブースには多くの聴覚障害者支援での課題を抱える方がいらっしゃってましたが、去年あたりから変わり始め今年はほとんどそういう方はいらっしゃいませんでした。ではどういう方がいらっしゃったかと言うと、外国人対応での課題を抱える方や外国人です。

つまりUDトークは多言語コミュニケーションの課題を解決刷るアプリに変わりつつあるのです。いま日本の福祉は多くの現場に外国人の方たちが従事しています。そこでのコミュニケーションにUDトークのような翻訳アプリを活用できないだろうかと。

ここ最近の翻訳精度の向上は目をみはるものがあります。中国、台湾、香港、フィリピン、タイ、マレーシアなどの方がいらっしゃいましたが、UDトークとSmilingualでなにも問題なく対応です。向こうも予め翻訳機や翻訳アプリを持ってらっしゃる方もいらっしゃいました。

福祉の課題が変わりつつあるなかでもUDトークは聴覚障害者支援だけではない「多言語コミュニケーション」に軸をおいているので、むしろいますごく自然に紹介ができます。

事前にお知らせしておいた新型AI搭載マイク「ピアボイス」も良かったです。この雑音下で離れたところからでも認識する精度はUDトークよくご存知のかたほど驚いていました。もうすぐ販売しますのでお待ち下さい。

それではみなさん、また来年お会いしましょう!

【運用レポート】Code for Japan Summit 2019

9月28〜29日、Code for Japan Summit 2019が開催されました。UDトークはシルバーパートナーとして協賛。サミット内の全てのプログラム(セッション、ワークショップ等)に多言語自動字幕を提供しました。

とにかくプログラム数が多いサミット。同時に10箇所で行われるおそらくUDトーク史上最多の運用だったのではないでしょうか(それ以上やった!と言う方は名乗り出てください)。

全ての部屋でスクリーンには日本語と英語を投影。サミット専用アプリから各部屋のUDトークを起動できるようになっていてすぐに手元で見ることができます。編集スタッフも少ない人数のなかみんなで協力し編集を行いました。ほんとに裏方の記録班の方たちんは感謝しかありません。

開催場所の神田外語大学の設備がすごく、メイン会場の「食神」からの中継を8号館の屋内上部にあるメインスクリーンに表示。ここは食神に入れなかった人がサテライトで見る場所なのですが字幕とスライド内容と話者のアップのワイプが入り最高の環境でした。

またセッション形式のプログラムにはすべてグラフィックレコーディング(グラレコ)も入りあとから振り返りがしやすくなっています。こちらもセッションが重なるなか2日間お疲れさまでした。

また海外の方が登壇するセッションもあり英語から日本語(多言語)への自動翻訳字幕としてもUDトークを活用。もちろん日本語のセッションも多言語で見ることができたので、海外ゲストからもこの取組は好評でした。

会場のどこに行っても字幕とグラレコがあると言うこういう環境を作るのは難しいのでしょうか?(簡単ではないです)

でもまず「こういうイベントを作りたい!」と言うのを前提にしていれば機材の調達(今回これが一番大変でした!)やスタッフの配置など工夫ができます。これで例えばメイン会場だけ字幕があるとかだとぜんぜん意味や意義が変わってきます。全部に設備として配置するくらいがUDトークは良いのです。そして今回は字幕が必要と思われる人(聴覚障害者、外国人)が参加するセッションには修正者を多めに置くなどのコントロールもしました。それも一つの工夫です。

ともあれ無事に終了し、大量のテキストログが手に入りました。後日、グラレコチームとのデータ分析をするミーティングも企画されることになります。イベントが終わったあとに残した可視化データは「資産」です。

Code for Japan Summitは多くの方に知っていただきたいUDトークのすごい運用事例です。次回は来年、愛知で開催されますので、またお知らせします!

【運用レポート】函館野外劇、報告

7〜8月に行われた函館野外劇。UDトークが自動翻訳で多言語対応字幕として採用されました。その報告をいただきましたので掲載します。

ベトナム語が「ノーケア」だったのが主催者の方も驚いていたようです。日本にはいまたくさんのベトナム人の方が来ていて働いています。語学の習得ももちろん大事ですが、自動翻訳でうまくいくことは雇用する企業さんにとって朗報なのではないでしょうか。

たしかにUDトークでイベントを行うときもベトナム人の方はいまままでも「字幕ありがとうございます」と言ってニコニコとしてくださってました。

自動翻訳の精度がってよく言いますが、全体を通して内容が伝わるか、受け取れるかというのはインターナショナルなのかなと思います。

ぜひベトナム語環境でUDトークを活用ください!

ーーー
ご無沙汰しています。UDトークの結果報告です。

①使用言語 英語、中国語、韓国語、ベトナム語、日本語

②利用人数
正確にはつかめませんが、30〜40人程度。

③利用者の感想は概ね良好。日本語はまだ、フィードバックがないので正確には把握できない。

④制作者としての感想
自動翻訳が十分に機能していないので、正しい訳文が出てくるよう、台本の修正が必要で、作業量もかなりのものであつた。英文が得られれば、中文、韓文は簡単に得られるものと思っていたが、それぞれに翻訳に対するケアがひつようであつた。ベトナム語はノーケア、思いがけない利用であったが、十分役に立っていたようである。

⑤ワイファイはレンタル1台、公園内のフリーワイファイで十分であったが、今後については検討が必要かもしれない。

おかげ様で次への手がかりが得られました。取り急ぎご報告まで。
ーーー

以下、以前このページで紹介した函館野外劇の投稿の転記です。

ーー
【新聞掲載②】函館野外劇で多言語対応アプリとして活用!

http://www.yagaigeki.com/

6月26日付けの北海道新聞より、UDトークの「函館野外劇」での導入が記事になりました。記事全文文字起こししてますのでお読みください。

とても自動翻訳の特性を理解して運用されているのだなぁと思うところは

「一方自動翻訳の精度には課題が残るという同会の土谷雅宏理事は「大枠のストーリーが伝わる翻訳となるよう、送信する台本に手を加えている。また、英語、中国語、韓国語を話せる人に監修をお願いしている」と話す。」

台本の方を調整する、と言うアプローチは自動翻訳技術を使いこなす上では重要なアプローチです。

7月12日から五稜郭公園で開演です!

ーーーー
【主催NPO翻訳アプリ導入】

函館市の五稜郭公園で7、8月に行われるNPO法人市民創作「函館野野外劇」の会の講演で、約160ヶ国の言語を翻訳できる無料アプリケーション「UDトーク」が初めて活用される。

劇の進行に合わせて、スマートフォンやタブレット端末にセリフが表示されるほか、聴覚障害者向けには日本語の字幕を流すことができる。クルーズ船の寄港などで米国人観光客の増加が見込まれる中、客層を広げていく狙いだ。

UDトークは「聴覚障害者のある人とコミュニケーションの手段に」とアプリ開発などを手掛ける「シャムロックレコード」(東京)が、2013年に開発。会話の内容や事前に打ち込んでいた言葉を画面に表示し、翻訳できる機能が備わっている。

これまで法人や自治体など400以上の団体で導入されるなど、国内で活用が広がっている。

同会によると、これまでも野外劇を観劇した留学生や聴覚障害者だから「何をしているかわからない」「内容を知りたい」との声が寄せられていたという。
こうした不満や要望に対し、同会はアプリ「あらかじめ用意した台本のセリフをリアルタイムで届けられる」としてUDトークが有効と判断した。

来場者はアプリをダウンロードし、会場にあるQRコードを読み込むことで利用が可能になる。

劇中、役者の演技に合わせて同会が送信した日本語のセリフが各自の手元の端末で受信でき、設定しておいた言語に翻訳して表示される。

一方で、今年で32回を数える函館野外劇が昨年は50代以上の来場者が半数を超えるなど、新規客の取り込みが課題となっている。
同会の里見泰彦事務局長は「今年は外国人研修生を招待する予定もある。日本だけではなく、海外の人に函館の歴史や野外劇を知ってもらえれば」と期待している。

【運用レポート】シオノギ製薬社内で全従業員向けイベント

もうベテランユーザーとも言えるシオノギ製薬さんから運用レポートが届きました。社内の全社員向けのイベントで活用されたそうです。聴覚障害者対応と多言語対応を含めてコミュニケーションバリアフリープロジェクトとして動いているのはとてもいいですね!

引き続きご活用ください!


ーーー

【実施したこと】
7月31日(水)、シオノギ製薬社内で全従業員向けイベントとして、UDトークを使用しました。

【イベントでのUDトーク内容】
イベントには米国や中国からもグループ社員が参加したため、UDトークで多言語表示として、壁に投影、その他、参加者の手元でUDトークを見られるように、iPadを数台用意しました。

工夫した点として、コミュニケーションバリアフリープロジェクトメンバーだけでなく、イベント主催部署からもスタッフを募集し、合計5名で修正タイピング対応しました。

スタッフは原稿を見ながら即座に修正タイピングし、同時に専門用語をリアルタイムで単語登録をします。

全員初心者の社内従業員によるボランティアでしたが、シオノギ自らバリアフリー対応を実施したイベントでした。

【導入報告】京都府綾部市

UDトークの窓口での導入が進んでいます。そしてUDトークは同じ運用方法で外国人への対応もできちゃいます。

UDトークはいま可能な言語を「すべて」実装しています。これは正直「どれが頻度が多いか」なんてことではなく必要な時になかったら困るわけです。
でも選びやすいように最近使った言語から選べるようにもなっているんですよ!

福祉から観光までもうそのあたりボーダレスに考えて導入しているところがUDトークを活用してくださってますね。
引き続きよろしくお願いします!

https://mainichi.jp/articles/20190731/ddl/k26/010/447000c

UDトークのホームページに自動翻訳の機能を追加しました

UDトークのホームページに自動翻訳の機能を追加しました。
Google翻訳を使ってページを自動的に多数の言語に翻訳します。

今後はたくさんの方に自動翻訳で読んでいただくため、自動翻訳されやすい日本語の書き方をしてコンテンツを提供していきたいと思います。

自動翻訳に完璧を求めるのではなく、原文をわかりやすく書くことで英語だけではなくたくさんの言語の方たちにUDトークのことが伝わります。多くの人に伝わる手段として、これからも実践していきたいと思います。

【運用レポート】UDトークで始める音声認識・自動翻訳アプリ活用術

東京都練馬区にオープンしたレンタル&イベントスペースNerima Base – ネリマベース。こちら実はUDトークの開発会社のオフィスの空きスペースを利用して運営されています。

こちらではオープンしてすぐいろんなイベントが企画されているのですが、せっかく開発者がそこにいるので、個別でセミナー開いてみようかなと企画してみました。

UDトークで始める音声認識・自動翻訳アプリ活用術

トライアル的な要素も込みで一回目をやってみたのですが、満員御礼でかつ盛りだくさんにしすぎて時間もオーバー!最新のメガネディスプレイやマイクデバイスなどいろいろと体験していただきました。

一人1,500円の参加費です。1名でもいらっしゃれば開催できます。定員は6名で、これから月に1〜2回のペースでやっていこうと思います。お申し込みやお問い合わせはNerima Baseのホームページからお気軽にどうぞ。

4名以上であればグループでお教えすることもできます。仲間内で来て勉強するもよし、それぞれ違った目的をもった人と交流するもよしです。
ぜひUDトークをもっと知るために、東京都練馬区までお越しください。

【トピック】インタビュー全文掲載「松本江理」さん

先日練馬区と板橋区のタウン誌Kacceに掲載された時にインタビューに回答していただいた練馬区にお住まいの松本さん。記事では超要約でしたが、インタビューにすごくしっかりと回答していただいたのでご紹介とともに全文を掲載させていただきます。
実は松本さんはUDトークのレポートでもたびたび出てくくる「日本補助犬情報センター」のイベントでずっとUDトークを活用していただいています。聴導犬ユーザーでもあり聴導犬を広く知ってもらうための活動を精力的に行っています。

https://www.facebook.com/jsdrc.hojoken/

UDトークは普段の生活でもお使いなられてるし、開発者ともお友達です(笑)。そしてUDトークが開発されている東京都練馬区でCode for Nerimaとしても一緒に地域活動をされています。

練馬区の区民サービスをUDトークで利用されている方のインタビューなので、これから導入検討されているところは参考になるのではないかと思います。

松本さんは日常生活での主なコミュニケーション方法については

「口話。分かりづらいところは手話や指文字などを使う。」

と回答されています。この日常のコミュニケーション方法を前提に以下の回答を御覧ください。

松本さん、ありがとうございました!

ーーー
【UDコードを知ったきっかけは?】

きっかけを忘れてしまうくらい、かなり以前のことですが、CM字幕についての集まりに参加した際に「音声認識で文字化」というものがあることを知り、サイトを調べたところ、「UDトーク」だったというのが初めてだと思います。

【聴覚障害の方にとって、UDトークを一言で表現すると?】

神ツールです。耳から入るべき情報をそのまま「目から」入れることができるという、聴覚障害者にとっては理想の支援ツールだと思います。

【UDトークの特徴は?】

「聞こえない人」=「手話」という図式がありますが、実際は「手話」を母語としてたり、自由に扱えたりする聴覚障害者はほんの一部で、私のような中途失聴者や難聴者は手話よりも、文字情報を必要としていることが多いのです。
そこで、手話の代わりに、と用いられるのが筆談や要約筆記なのですが、どちらも話し言葉そのまま全文を書くことは難しいため、用件のみを端的に書いたり、要約したりすることになります。
そのやり方でも、内容や用件を伝えるだけであれば、問題ないかもしれません。けれども、UDトークであれば、話し手が、どんな言葉を、どんな言い回しを使って話しているか、ということも含め、聞こえている人が得ている情報により近い多くの情報を得ることができます。

ただ、使う時に音声認識をするためにマイク(スマホも含む)が必要で、話し手が変わるときはマイクの移動も必要になる。マイク外の音は拾わないため、話し手の変更にフレックスに対応するのが難しい時もあります。(手話通訳であれば一人二役的にできる)

【区役所や福祉事務所などの窓口で実際に利用したことがあればその頻度や使い勝手、感想などを教えてください(要望、職員の対応などについてでも結構です)】

今年の1月にたまたま福祉事務所の窓口でUDトークの配備を知り利用してから、区民事務所での手続きで数回、区役所の学事課?での手続き、など、公的窓口に行くときはほとんど利用しています。
福祉事務所で初めて利用したときは、配備されているタブレットとマイクを出してきてもらい、それを使いましたが、それ以外は、自分のスマホを相手に向けて話してもらって利用しています。
窓口に用意してあることはありがたいですが、出してくる手間もかかり、扱える職員の方も限られていたり、、ということから、1対1の場合は自分のスマホを出す方が早いからです。少なくとも窓口担当職員の方はスムーズに使えるように準備(練習)していてくださるとありがたいです。
また、私のように普段から活用していて、自分から言い出す場合は別として、来訪者がコミニケーションに支援が必要な場合(外国人を含め)は、もっと積極的に活用したらよいと思います。「書きます」と筆談をしても、手間がかかるだけでめんどくさくなり、結局、口話になってしまうことも多いですし、下手な(笑)外国語をしどろもどろで話して、うまく伝えられなかったり、行き違いが起きたりするくらいなら、便利なツールをスマートに使えばよいと思います。

【日常生活でUDトークを活用している例がありましたら教えてください】

・.公的窓口だけでなく、みどりの窓口や店舗、施設での受付や問い合わせなどの時。
・大学の通信学部のビデオスクーリングの受講(パソコンの映像で講義)
・子供の学校での式典・保護者会・懇談会・説明会、など。(音響設備につなげたり、Bluetoothマイクを使ったり)
・学びの場(防災・福祉・心理などの講演会や講習会)←用意されていない場合は、こちらから要望。
・メンバーになっている地域活動(町会・避難拠点連絡会など)の会合
・聴導犬(補助犬)啓発活動の講演時や打ち合わせなど。
・テレビ番組視聴(字幕なしの番組)

【UDトークの改善点や要望があれば教えてください】

1つのテーブルを数名で囲んでの打ち合わせの時に、今は、フリートークにならないよう気をつけつつ、1つのBluetoothマイクを回しながら話してもらっていますが、そのようなシチュエーション(小規模な会議的な)でもっとイージーに活用できる方法があるといいな、と思います。

 

【運用レポート】イベント「大人の自己肯定感をつけるために~愛・命・光~私がわたしらしくあるために」

長崎県島原市から素敵な運用レポートが届きましたのでご紹介いたします。「文織工房(ぶんしょくこうぼう)」さんは島原で文章に関わる仕事をしており、法人向けプランをずっとまえからご利用いただいております。こうした地域のイベントへの支援などもUDトークで行っていただいております。

こうして地域の人たちの手でUDトークによる支援が広がっていくことはとても理想的です。

ぜひ御覧ください。運用方法などとても参考になると思います。(もちろん同様の運用は無料アプリでもできます!)

ーーー
2019年5月18日(土)、長崎県島原市有明総合文化会館にて開かれた「大人の自己肯定感をつけるために~愛・命・光~私がわたしらしくあるために」というテーマのイベントで、UDトーク字幕サポートを行いました。

字幕を付けるきっかけは…、たまたまイベントのチラシを見ていた当事者の目代陽子さんが興味を持ち、偶然にもその実行委員メンバーの方とお知り合いでUDトークの話をしたところ、すぐに代表者のコリンズ知佳さんへと話がつながったところから動き出しました。知佳さんからは、ぜひスクリーンの表示でやってくださいと、とても積極的な言葉をいただき、これがイベント10日前のことでしたが早速準備に取りかかりました。

イベント1週間前、まずは文化会館の下見です。電波状況の確認と、スクリーン設置場所、オペレーション席の確認。これはまず問題なし。そして音声チェックですが、この日はマイク関係の電源を入れることがでず、会場の音響担当の方に当日音声出力をラインで出してもらうようにお願いするところまで、となりました。
イベントは、第一部、島原室内合奏団の演奏&有明少年少女合唱団による合唱と、本来はプラネタリウムで上映される全天周映画「LIFE いのち」の平面版の映画上映、そして第二部は、子どものスペシャリストである著名な医師2人とヒプノセラピスト(催眠療法の専門家)1人によるクロストークという、盛りだくさんの内容です。そしてUDトーク運用ですが、

●陰アナや司会者の音声はスクリーン表示(音声認識)
●合唱はスクリーン表示(原稿)
●映画上映部分は手元スマホに表示(原稿)
●クロストークはスクリーン表示(音声認識)

というふうに切り替えながらの運用としました。

具体的には、スクリーン用と手元スマホ用の2つのQRコードを準備し、会場音響からのライン出力を手元のミキサーにつなぎ、そこからUDトーク認識用と現場モニター用、遠隔修正者送信用の3系統で音声を出力して調節できるようにしました。現場での修正と切り替えは私一人の作業なので、こんがらがってしまいそうでうまくできるかどうかちょっと不安でしたが、大きなトラブルはなかったのでホッとしています。ただ、クロストークでは先生が3分ほどの映像を流されるということが当日の準備の段階でわかり、急いでその映像音声を録音し文字起こしして原稿を作り本番に間に合わせたという出来事や、映画上映部分の字幕は当日ぶっつけ本番でのタイミング出しで表示のずれがあった…ということで、ちょっとしたことはありましたが、そんな中、当事者の目代さんには準備段階からさまざまなご協力をいただき、また、今回は長野から遠隔修正に参加していただいていたので、本当に心強い思いでした。今回UDトークの字幕に関して、会場の健聴者の方から「聞き逃したところを字幕を見て確認していました」というお声もいただけたことは本当に嬉しい思いでした。このように、字幕が付くということは聴覚障害者対応だけではなく、健聴者でも、あるいは外国の方でも、自分が必要とする情報を得るために十分活用できることは明らかです。さまざまなところで当たり前に字幕が付くようになる、そのために微力ながら頑張っていきたいなと改めて思いました。

最後にイベント内容についてですが、子どもたちの合唱もとても素晴らしく、また、クロストークでは胎内記憶の研究者として第一人者である先生のお話や、会場から実際に子どもさんの胎内記憶の話を聞いたお母さんのエピソードがあったりと、とても不思議な、でも、実際にそういうことがあるんだなと納得できるような、そんなお話が聞ける良い機会となりました。このようなイベントでUDトーク字幕を付けることができたことは、本当に貴重な経験でもありました。この場をお借りして関係の皆様方にお礼申し上げます。

文織工房 坂本朋恵

【トピック】UDトークの使用発話数と翻訳文字数の公開

「UDトークってどれくらい使われているの?」と言う質問を良くいただきます。もちろんこちら側はそれを把握しているのですが、それを明確に数値として出すことはかなり勇気がいることでもあります。

UDトークは今回それをまとめて公開したいと考えました。

ただ、比較するための同様のデータがないのであくまでUDトークとしての規模とお考えください。

ではまず「発話数」からです。青色のグラフになります。

9月 5,610,337
10月 7,222,217
11月 6,970,232
12月 6,278,656
1月 5,782,187
2月 5,836,445
3月 6,139,569
4月 7,962,325
5月 7,369,689

単位は「発話」で、これは音声認識サーバーにリクエストが来た回数となります。言語は日本語のみです。この数字によると4月は日本語だけで800万回音声認識サーバーにリクエストが来たことになります。

平均値を出してみると

平日:30万発話
土日祝日:7〜8万発話

と出ました。UDトークがいかに仕事で使われているかがわかります。使用量は月ごとにばらつきはありますが、全体としては使用回数は増加していることもトレンドラインでわかります。

次に「翻訳文字数」です。緑色のグラフになります。こちらは翻訳の要求が来た文字数をカウントしてあります。

9月 5,053,584
10月 7,325,119
11月 5,900,205
12月 6,453,528
1月 5,342,648
2月 7,161,085
3月 6,886,970
4月 10,611,202
5月 8,001,052

こちらはすべての言語をカウントしてありますが、95%くらいは日本語から英語への翻訳となります。4月には1000万文字の翻訳要求があったことになります。こちらも全体の使用量としては増加しています。

2つを見比べると発話数が多い月と翻訳文字数が多い月は大体同じになっており、特に4月と10月にピークが多いのは節目で会議や研修やイベントが多いのではないかと推測します。

まだ細かいデータは出せるのですが、このデータから言えることは

「音声認識と自動翻訳は確実に使われている」

ということです。音声認識と自動翻訳はまだまだとは言われつつも数字としてはとても多くの人が使っており、使用量も増加しています。このトレンドは今後も続くことになるでしょう。

こちら、資料としてぜひ導入を検討されているところは一つの指標としてお使いください。