【運用レポート】授業の多言語対応 – 九州大学大学院芸術工学研究院

九州大学大学院芸術工学研究院 未来共生デザイン部門准教授の長津結一郎さんから授業での活用報告をいただきました。長津さんとはイベントを通してよくご一緒させていただいた関係もあり、こちらでお勤めになられてからすぐにUDトークのご活用を始めていただきました。

よく聴覚障害者への対応と外国人への対応を分けて考えがちですが、UDトークは伝える側は同じことをするだけで対応を分けることなく情報を伝えることができます。報告にもある「わかりづらかったところは個別にフォロー」と言うのもとても良いですよね。ぜひ他の教育機関の方にも活用を参考にしていただけると幸いです。

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九州大学教員の長津です。

九州大学大学院芸術工学府では、聴覚障害のある学生が在籍していたり、私自身が障害のある人に関わる研究をしていることもあり、積極的にUDトークを活用した授業やプロジェクトを行っています。また2022年度の改組に伴い国際化に力を入れていることから、授業を日本語話者と英語話者のどちらも対応できるようにする必要があります。

昨年度もトライアルとしてUDトークを通じた文字認識と翻訳の機能を活用していたのですが、今年度の大学院向けの授業で本格的に字幕として活用し始めました。もちろん完璧な翻訳ではありませんが、わかりづらかったという声があがった箇所は個別にフォローしつつ、授業を進めています。結果、これまで日本語と英語の両方で解説していたときよりも時間が短縮され、かつ双方の学生の理解度も上がっているように思います。学生がプレゼンテーションをするコーナーもあるのですが、UDトークの仕組みを理解したらすぐに対応できる学生が多く、助かっています。

聴覚障害のある人たちへの対応とあわせて、多言語対応としてのアプリの展開も期待したいと思っています。これからもよろしくお願いします。