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【運用ポート】塩野義製薬株式会社様 コミュニケーションバリアフリープロジェクト

開発者の青木です。塩野義製薬株式会社内の「コミュニケーションバリアフリープロジェクト」主催で社内講習会が企画され講師として行ってまいりました。

告知のみで予約なしだったそうですがホールには部署を超えてたくさんの方に集まっていただき社内でもこのコミュニケーションバリアフリープロジェクトが非常に重要だと言うことを認識されているようです。
もうこちらはUDトークを使用し始めて2年くらい経つ気がします。普段から使っている人、初めて知った人が混在する中で使い方から簡単なワークショップそして運用事例をお話させていただきました。会場のホールはもういつも使用しているのかケーブルも用意されていて、参加される方もほとんどの方がすぐに「トークに参加する」でQRコード読み取って待機。編集者もついて企業内ででちゃんと運用がされていることを実感しました。

運用事例は私がいまメインで活動をしている東京都練馬区の地域団体「Code for Nerima」の話をさせていただきました。UDトークを使ってリアルタイム字幕対応と全文ログ公開を徹底すると何が起きるのか?どういうメリットがあるのか?を実例を挙げてご紹介させていただきました。

最後にコミュニケーションバリアフリープロジェクトのメンバーさんたちと記念撮影。みなさま、おつかれさまでした!

コミュニケーションバリアフリープロジェクトのホームページが新しくなりました。ぜひ塩野義製薬の取り組みをご覧になってください。

http://www.shionogi.co.jp/company/csr/act/cbf/index.html

終わったあとに「このアプリは聴き手(聴覚障害者)ではなく話し手のコミュニケーションスキル不足を補うためのもの、と聞いてその発想はなかった」とご意見をいただきました。もともと僕が作り始めたコンセプトは今も変わっておらず、それをこうして伝える機会もいただき気づきも得てもらえる。開発者冥利に尽きます。
これからもよろしくお願いします!

【運用レポート】堺市視覚聴覚障害者情報センター様

5月23日、堺市視覚聴覚障害者情報センターさんにてUDトークの講習会を行ってきました。視覚聴覚障害者情報センターさんはもう一昨年くらいから法人向けプランをご利用いただいております。

会場に入るともうヒアリングループ(補聴器に音声を飛ばす機器)とUDトークへつなぐiRig2まで用意されてて、持ってきたiPadをつなぐだけで準備完了。こうして設備の一部になっていると手軽にUDトークが活用できますね。
今回は参加者の半数が堺市の要約筆記者の方たち。普段から聴覚障害者の支援に携わってる方々でUDトークに興味をもっていただけました。手持ちのスマホでリアルタイムに表示と編集も行っていただきました。みんなで修正をしていくオープンな字幕。これからのトレンドになりそうな感じもします。なにより楽です。

メガネディスプレイや近々リリースする「シアターモード」も先行して体験していただきました。VRゴーグルを使って面白い体験ができる機能なのでお楽しみに。

また去年から導入をしている大阪府立大学の職員さんも参加していただき、導入事例を少し話していただきました。身近に実際に使用している大学があって使っている事実は他にも応用できると思います。こうした学校との地域連携は重要だと思います。

堺市のみなさんにUDトークを活用していただけることを願っております!
http://www.sakai-kfp.info/html/eareye_index.html

【ヒント】誤認識結果を積極的に編集をしましょう!

意外と知られていなくてびっくりする時があるんですが、UDトークは誤認識した箇所を「編集」することができます。お手元のUDトークで喋ったあと項目をタップしてみてください。編集モードになって直すことができます。

「誤認識したら、直す」

これが1サイクルになります。音声認識の認識率は100%はないし、なりません。仮になったとしてもそれが理解できる文字情報であるかとは全く別の問題になります(ローカルな内容を100%認識して文字に出しても、知らないことは知らない)。

この修正作業はトークを公開してつなげているときでももちろん可能です。自分の発言だけではなく、人の発言も修正することができます。QRコードを「発言を許可」か「編集を許可」で配布すると編集可能になります。

編集にはスマートフォン、タブレット、WindowsとMacなど大体どの端末でも行うことができます。その時に使いやすいものででしょう。
日本語は例え99%認識していても、1%のところで意味がわからなかったり変わったりするとても繊細な言語です。認識率の向上は「手放しでできる」ようになるのではなく「人間の仕事を軽減させる」ことをもたらします。

→以前はすべて打っていた(打てないから要約していた)
→今は音声認識で出して結果を修正する
→30%くらい修正をしていたところが5%くらいまで下がった

と言う流れなのです。
リアルタイム編集は別にスクリーンに情報として出すときのためだけではありません。いま同時に議事録を取ってる作業が楽になります。議事録は要約なので実はそこで話していることと「まったく違うこと」を記述しています。UDトークの場合はその場で聞きながら全文を記録・修正していくので要約議事録で改ざんが発生するリスクも軽減されます。また後から全文ログを元にして省略議事録を作ることができます。

・リアルタイムの情報支援手段
・全文の記録を作成

この2つの目的を最大限に達成するためにも積極的に編集作業を、参加者全員で行っていく運用を行ってみて下さい。

ちなみにUDトークは修正した箇所をハイライトします。なので一瞬目線をそらしてもどこが変わったかが把握しやすくなっています。そして修正後にまた翻訳をします。翻訳結果も変わったところがハイライトされますので、これもまた把握しやすくなりますし言語学習のツールとしても活用できます。

【運用レポート】アクセシビリティの祭典2018

5月17日、神戸でアクセシビリティの祭典が行われました。

UDトークは「協力」と言うことですべてのトークセッションに多言語リアルタイム字幕で対応(スクリーン日英、手元で多言語)、またブース出展も行いました。

各登壇者がアクセシビリティに関わる最新のコンテンツや技術や取り組みなどを紹介。その中で聴覚障害者対応としてのアクセシビリティのセッションでプラスヴォイス三浦氏が登壇されました。そこで電話リレーサービスや遠隔手話サービスに加えUDトークもご紹介いただきました。

トークセッションを通してツイッターやSNSでもUDトークに関することが飛び交い

「UDトークがあるので、少し話を聞き飛ばしてしまっても問題なくトークに戻ることできるかも。」

と言う投稿も。

登壇者の中にもUDトークに触れていただき「もういまはアプリでリアルタイム字幕がつけれる」ことをアクセシビリティの手段として紹介いただけたりしました。この会場ではUDトークリアルタイム字幕が一つのエンタテイメントであり理解が深まる情報支援のツールと言う存在で認知されていました。

このトークセッションはライブ中継されておりネットで見ることができました。
https://freshlive.tv/tech-conference/210688

会場の外の展示ブースではパブリックビューイング的なものが設置されており、そこに思いつきでUDトークの字幕を表示してみました。プロジェクタで画面下に投影。音声も流れてはいたのですが外ではそれほど聞こえず、字幕+映像でみなさん立ち止まって見ていらっしゃいました。

今回編集は午前中は現地で2人、午後からは現地一人と遠隔で車椅子の方が一人在宅で作業。常時2名体制で8時間を超えるトークセッションの編集に対応していただきました。遠隔で編集の仕事ができるのもUDトークの特徴でまさに今回は雇用創出の可能性まで見えてきた運用でした。


アクセシビリティの祭典には福祉、エンタテイメント、ウェブなどなど様々なカテゴリの方たちが参加されており、UDトークとしても広く知っていただけるいい機会となりました。主催のアイ・コラボレーション神戸さん、このような機会をいただきありがとうございました!

アクセシビリティの祭典2018
http://accfes.com

【お知らせ&シェア】無料版の連続発話の時間制限を30分にしました

現在無料版のUDトークは「長時間連続の音声認識についての制限」があり、3分間としていました。音声認識が停止するだけでまたボタンを押せば発話ができます。通常の会話であれば一人が3分以上話すことは少ないという判断からこの時間設定にしていました。

これは音声認識サーバーの負荷の関係でこのような制限を設けておりましたが、アプリの普及とも音声認識サーバーも増強し安定供給ができるようになりました。そのためこの時間を3分から10倍の30分に延長できることになりました。

そこまで延長したのであれば制限をなくせばいいのに…、という声も出そうな感じですが、これは「悪意のある負荷をかけるような動作」を防ぐための防御策としての機能制限でもあります。ですので時間制限を解除するのは課金ユーザーと法人ユーザーのみとしているところです。

30分になったことでニュース番組などもある程度無料版で字幕にして見ることもできますし、文字起こしや議事録なども作成しやすくなったと思います。
もちろんイベントの文字化に対応するには30分以上必要ですので、240円のアドオンの購入は必要です。

この機会に改めて確認ですが、無料版および240円の「長時間連続の音声認識についての制限」版の音声の取扱についてです。

【ヒント】喋った音声はどうなるの?

これに対し、法人向けプランとコンパクトプランは音声データの活用をを行いません。UDトークは利用規約でもかなり広い範囲で無料版の利用も自主性に任せる形で認めております。むしろ音声収集に協力をしていただけることで全体の認識率は向上します。

これからもUDトークをご活用ください!

【運用レポート】日野市生活課題産業化シンポジウム

5月11日、豊田駅近くのPlanT(プラント)というところで行われたシンポジウム。日野市でのUDトークを採用したシンポジウムは初(?)とのことで、みなさんリアルタイム字幕がついたインタラクティブなシンポジウムを体験され関心を示していらっしゃいました。

また会場の都合で柱が死角になった部分があり、後ろのモニターにはその死角部分をUDトークのARモードを使って映してみました。こういう使い方も十分ありだなと思いました。


生活課題・地域課題の解決ということで中でもUDトークのようなテクノロジーを使ってある程度解決できることは触れられました。こうやってUDトークを導入するだけでまず課題を持った人(障害者や外国人)を気軽に受け入れて参加してもらうこともできます。
シンポジウムはたくさんの方が参加されてこの分野への注目度が伺えます。UDトークもこれからは地域課題の解決ツールとしての活用がされていくとよいなと思いました。

アプリ博 X

「アプリ博 X」盛況に終わりました!音声認識と自動翻訳と言う組み合わせがいまビジネスで旬なのもあり多くの人がその言葉を見つけて立ち寄ってくれました!

多くの用途は議事録作成とインバウンド対応です。UDトークはすでに聴覚障害者対応の分野ではほんとんどのシェアを獲得しています(たぶん)が、今年はやはり議事録作成とインバウンド対応がアツいですね!もちろん日本語字幕の必要性を話すと皆さんいろいろ気づきを得て帰っていかれました。

ブースには小型ディスプレイに日英のリアルタイム字幕とメガネディスプレイを設置。説明をしていると通りがかった人がディスプレイの内容やメガネをかけてる姿を見て驚き立ち寄り、一日中説明をしていました。

今回、普段の仕事でUDトークを使っている難聴弁護士の久保陽奈さんに手伝っていただき来場者への説明を担当してもらいました。UDトークとロジャー(フォナック製、補聴用マイク)を使ってお客さんからの質問に的確に対応。聴覚障害当事者のユーザー視点でUDトークの説明は説得力があるようです。また弁護士さんが仕事でこうしたアプリを使っていることに驚かれた方もたくさんいらっしゃいました。接客中にお客さんも楽しんでマイクに向かって質問したり会話おしている姿を見ていて、なんだか今後の社会や仕事にすごい可能性を感じました。
多めに持っていったチラシも夕方になくなってしまい、たくさんの方にアプリを知ってもらえました。またこのイベントにはこれからも参加していきたいと思います!

【運用レポート】宮城教育大学(大学院卒業生による論文)

長くお使い頂いている宮城教育大学の大学院卒業生の方からUDトークの利用に関する論文をいただきました。ご自身の利用からいろんな方法を試行錯誤して活用方法にたどり着いています。

宮城教育大学は音声認識の活用だけではなくノートテイカーとも連携して支援の方法を日々模索しています。ぜひ教育関係の方は宮城教育大学に注目してみてください。

執筆者の三森伸一朗さんから以下のコメントを添えていただきました。

「大学院2年間、UDトークを活用しました。そのおかげで、三人以上のコミュニケーション場面に安心して参加することができました。その実践を多くの人々に伝えたいと思い、書きました。そのため、厳密な研究ではなく、実践を通してどうだったのかという研究になっております。」

ぜひお読み下さい。

180308_UDトーク_論文投稿

【運用レポート】東京都プリプレス・トッパン株式会社様

去年から導入いただき、社内で活用が広まっているようです。パソコン版は通常誤認識の編集で使用されますが、プロジェクタに写せばみんなでみることもできます。

また凸版印刷さんは販売店としても動いてくださっていますので、お取引がある企業さんはぜひUDトークでもご相談ください!

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以前から、他の課ではUDトークを使っていたこともあり、聴覚障がいの方から、私の課でもUDトークを朝礼などで活用できないかという提案がありました。しかし、会社契約のタブレット端末が残り1台しかなかったため、どのように運用すれば伝えることができるかを考えていました。その後、UDトークがパソコンとも接続できるようになったことを知り、朝礼の時に近くの大きなモニターに映し出すことで、使い始めることができました。

小さなタブレットで2~3人が覗き込んで見るより、大きなモニターで見るほうが見やすいと聴覚障がいの方からの評判が良く、健聴者の従業員からも朝礼での聞き逃しなどあった場合、確認することができるので助かるという意見も出てきています。聴覚障がいの方からは、今まではボーっと参加していたのが、「こういうこと話しているんだ」と「参画」している意識になるという意見もありました。
今では、朝礼時にはかかせないツールとなっています。

会社では、以前からUDトークを各種行事や講習会などで活用していましたが、私も含め、聞こえる従業員には関係のないものという意識が高く、どちらかというとUDトークは聴覚に障がいがある人のみに有効なひとつの手段という固定観念を持っていました。

自分たちで実際にUDトークを使ってみて初めてわかることもたくさんあり、ある説明会でUDトークが字幕のように活用されているのを見て、聴覚に障がいがある方だけでなく、すべての説明会等でこのように使われることが当たり前になると良いと感じました。

【運用レポート】東京セキスイハイム株式会社様

昨年から運用して2年目になる東京セキスイハイム株式会社様からたっぷりと運用についてのレポートをいただきました!会社全体の「働き方改革」につながるヒントがあったり、メリットだけではなくデメリットや要望もあげていただき、また聴覚障害当事者の社員の方の生の声もいただきました。

ぜひお読み下さい。

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◆はじめに
・東京セキスイハイム本社→聴覚障害者5名が在籍
・UDトーク導入前のコミュニケーションツール
→筆談(ブギーボード)・音声・FMマイクツール・読唇術・メール・チャット等、聴覚障害者の希望・程度など個々によって様々。
→個々に応じた対応が主で、会社としての情報保障の取り組みは全くなかった。
→朝礼や会議ではFMマイクの使用や隣での筆談による要約筆記程度。
・PCを用いた要約筆記や音声認識などのソフト機器を試したが、期待していた程の情報量・効果は得られず、また情報提供者(聴者)へかかる負担も大きいことから使用断念。
・UDトークを試験的に導入し、法人プランを締結。

◆UDトーク導入における情報保障・提供者(聴者)側の変化
メリット
・筆記などではどうしても省略しがちな情報がリアルタイムで伝えることが可能。
・ほぼすべての発言をカバーできることから、こぼれ話や談笑内容など会場の雰囲気も補足修正しながら伝えることができ、障害者側も会議に「参加」意識を持ってもらえることができるようになった。
・要約筆記等ではどうしても担当者だけに大きな負担がかかりがちだが、UDトークではiPad・iPheneを持っている社員ならば誰でも修正作業に参加することが出来る為、負担軽減につながった。
・上記の参加のしやすさから、部署全員で情報保障への意識の高まり、協力し合う体制が出来つつある。
・接続等の準備が簡単なため、急な会議などにもすぐ対応することが出来る。大規模な催し時も準備依頼・外部の業者への説明が容易な点は大変助かっている。

デメリット・課題
・UDトークは修正作業が入って初めて内容が理解できるものであるが、パッと画面を見ると一見情報量が多く入っているように見え、「接続さえすればいい」と修正作業を放置しがちになる。便利な反面、聴者側の「本当に内容が伝わっているのか」という部分まで意識が立ちいかなくなることが多くなってきた。
・クロストーク時の対応が難しい。複数のiPadそれぞれにマイクを接続後、発言状態(タップして話す)をON状態にしたままにすると自分の発言だけでなく他の人の発言まで拾ってくるので2重、3重に表示されてしまう。マイクのON・OFFの意識付けが難しい。
・UDトーク使用にあたり推奨されている音声認識専用に作られたウェアウェアラブルBluetoothマイクが高額で、複数台の購入実現が難しい。
・音声認識以外の目的で活用が出来ていない(議事録替わりなど)。

◆UDトーク導入における障害者側の変化
メリット
・ほぼすべての発言をカバーできることから、こぼれ話や談笑内容など会場の雰囲気も補足修正しながら伝えてもらうことができ、障害者側も会議や朝礼に「参加」意識を持つことができるようになった。
・会議などへの参加の場が増え、以前よりコミュニケーションが円滑にとれている。
・昼食会などの歓送迎会での突然の挨拶にも対応することができる。

デメリット・課題
・慣れるに従い、周囲にはUDトークさえあればOKと勘違いされ、逆に音声が入っていない、誤認識などの時に対しても周囲の修正作業やフォローアップがなくそのまま進められてしまうことが多くなってきた。
・楽な反面、必要意識が薄れやすいので、引き続き情報保障についての理解・啓発活動は必要である。
(UDトークを導入して終わり、にならないようにしていかねばならない)

◆どういったシーンで活用しているか
・朝礼、説明会など全体集会での利用(利用風景写真を下部に記載しております。)
・聴覚障害者を交えた会議での利用、歓送迎会での歓談時

◆これからどういう風に使っていきたいか
・朝礼など発言者が予め決まっており、マイクの移動もあまりない催しはマイクをアンプにつなげてのUDトーク利用が可能で、認識精度も高く修正もしやすい。しかし会議では多人数での会話を小規模の部屋の中で行う為、アンプの使用が難しい。一番認識率のよい小型マイクを回しながら使用している状態なので、クロストーク時に適切な利用が出来ず、認識率も悪くなりがちです。誤認識が増えると修正もなかなか追いつかず、上手に使用できていると言えない状態です。性能のよいマイクが会議に参加する人数分あればよいのかもしれないが、コスト面で実現が厳しい。今後は会議でのUDトーク利用において効率の良い方法を模索しながら使用していきたい。

◆UDトークの可能性
・現時点では聴覚障害者の利用が際立っておりますが、将来的には一般会議での議事録自動作成やお客様とのコミュニケーションツール活用はもちろん、テレビ会議・電話での話し声も文字認識、または音声変換が出来れば国際的な業務ツールとして広い可能性を感じている。
・聴覚障害者の立場としても、電話業務を扱えるようになれば非常に革命的です。(電話相手の発言をリアルタイムで文字変換し、障害者側はそれを認識しながらチャット形式で返答を入力したものを音声変換して相手に伝える形です)
・なにより「聴覚障害」に特化したものでなく「すべての人」にとって便利なオールマイティーなツールとして広く活用して行って欲しい。

◆今後こうなればいいなと思うこと
・クロストーク時に対応が出来るように常時ONでも自分の発言だけを拾えるような機能。
例)設定で、誰かのマイクがONになったら他の人のマイクをOFFにするなど、同時に複数のマイクONを許可しない機能の実装。
・音声が入らない時、考えられる原因「機器接続不良」「早口注意!」などの案内表示。
・デスクに置いて常時周囲の音声を拾い文字化する機能、使用できる形態開発。

(聴覚障害者 社員Aさんの声)
これまでは会議や朝礼などは内容を筆談でリアルタイム、もしくは事後に教えてもらっておりました。しかし、それらの内容の理解度は当社の聴覚障害者従業員に数値化してもらったところ、リアルタイム時は全体の約50%にも満たない程度の理解度でした。事後に内容を要約筆記いただいたものを読むことで理解度は向上しますが、要約筆記者の技量によって情報量や完成度にばらつきがあること、内容が不明瞭な部分があっても要約筆記者に負担を強いているという負い目から質問せず、分からないことをそのままにする方も居りました。上記のような内容から、聴覚障害者従業員は情報格差の発生はもちろん、会議や朝礼で参加する「ふり」をするだけの方もいたと思います。

しかしUDトークを使用しての朝礼は多少の誤認識はありますが、文字修正担当者の設置など聴者の協力もあり、リアルタイムで細かいところまで何を話しているのか理解出来るようになりました。要約筆記では恐らく書かないような些細な話、言葉のニュアンスも知ることが出来て、大げさに言えば健常者の皆さんが「どっ」と一斉に笑ったときに聴覚障害者もこれまで感じていた「何故笑ったの?どのタイミングで笑ったの?」という疑問が解けるようになり、聴覚障害者にとっての朝礼・会議が立っているだけ、座っているだけの時間から、周りの健常者の皆さんと同じように発言者の言葉に一喜一憂しながら傾聴出来る、会議に参加できている状態になったのです。すなわち、情報保障の欠如から孤独感を感じることの多い聴覚障害者の会社業務・行事へ参加が実現し、仕事に対する姿勢や充実感の向上に繋げることができていると実感しております。

これまで会議・朝礼時は聴覚障害者の隣に立って内容を紙に走り書きしていたが、発言に追い付かずどうしても省いてしまう箇所がありました。しかしUDトークの利用でほぼすべての発言をカバーできて、誤認識部分の修正も修正担当者の複数配置により、これまで一人でやっていた業務を分担することで一人にかかる負担を大きく減少させながら聴覚障害者へより正確で迅速な情報保障の実現が出来ました。

参考写真①:朝礼時 聴覚障害者のUDトーク閲覧

参考写真②:司会者近くにアンプ設置

参考写真③:ろう者(奥の女性)・修正担当者(手前の男性)

参考写真④:修正担当者(手前の女性・右側の男性)

参考写真⑤:マイクとアンプを繋げた状態のUDトーク利用