【トピック】教育機関での使い方、あってますか?

最近、教育機関(特に大学関係)で問い合わせが多いのですが、

「聴覚障害がある学生がオンラインで授業を視聴するために対象学生に配布をしたい」

と言われます。ですが、これは学校が導入して使う使い方としては「間違っています」。オンラインで配信されてるものを自分のスマホを使ってそこで音声認識して字幕で見るだけなら、それは学校がサポートをしているとはいいません。別に学生さんはUDトークだろうがGoogleのアプリだろうが別になんでもいいのです。

学校が導入してサポートをすると言うことはどういうことか?と言うと「先生が使う」ということです。先生がきちんと単語登録をしてUDトークを手元でつかい、QRコードを発行して学生さんに案内をします。学生さんはオンラインの授業を見ながらスマホのUDトークで字幕を見ます。支援室の人たちはオンラインの授業を見ながら誤認識の編集をしましょう。

これが正しい使い方です。

可能かどうかで言うとすでに都知事の会見でその方法で行っています。音声認識は先生もしくは配信を見ている支援室の誰かが行えばいいです。なので支援室が運用をすることでもきちんと学生さんに字幕を配信することができます。

以前からUDトークを学生に渡して導入した気になってるところが多いのですが、こちらは「それは違う」と指摘をしています。

オンライン授業の字幕は聴こえない学生のためでしょうか?先生の方でUDトークを使って字幕配信をしていればネットが不安定で音声が途切れたり、音が大きく出せない環境などでも見ることができます。

聴覚障害がある学生のためにだけ、と考える必要はまったくなく、アクセシビリティとして教育機関の方たちには取り組んでいきたいです。特に「アプリ導入プログラム」を申し込んでくるからにはこちらもきちんと使ってもらえるところにのみ適用をしていく所存です。

今一度、UDトークを導入されている教育機関の方は使い方を振り返ってみてください。導入担当の方は「もし自分が耳が聞こえなかったら、このオンライン授業は受講できるだろうか」と想像をしてみてください。