【運用レポート】イベント「大人の自己肯定感をつけるために~愛・命・光~私がわたしらしくあるために」
長崎県島原市から素敵な運用レポートが届きましたのでご紹介いたします。「文織工房(ぶんしょくこうぼう)」さんは島原で文章に関わる仕事をしており、法人向けプランをずっとまえからご利用いただいております。こうした地域のイベントへの支援などもUDトークで行っていただいております。
こうして地域の人たちの手でUDトークによる支援が広がっていくことはとても理想的です。
ぜひ御覧ください。運用方法などとても参考になると思います。(もちろん同様の運用は無料アプリでもできます!)
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2019年5月18日(土)、長崎県島原市有明総合文化会館にて開かれた「大人の自己肯定感をつけるために~愛・命・光~私がわたしらしくあるために」というテーマのイベントで、UDトーク字幕サポートを行いました。
字幕を付けるきっかけは…、たまたまイベントのチラシを見ていた当事者の目代陽子さんが興味を持ち、偶然にもその実行委員メンバーの方とお知り合いでUDトークの話をしたところ、すぐに代表者のコリンズ知佳さんへと話がつながったところから動き出しました。知佳さんからは、ぜひスクリーンの表示でやってくださいと、とても積極的な言葉をいただき、これがイベント10日前のことでしたが早速準備に取りかかりました。
イベント1週間前、まずは文化会館の下見です。電波状況の確認と、スクリーン設置場所、オペレーション席の確認。これはまず問題なし。そして音声チェックですが、この日はマイク関係の電源を入れることがでず、会場の音響担当の方に当日音声出力をラインで出してもらうようにお願いするところまで、となりました。
イベントは、第一部、島原室内合奏団の演奏&有明少年少女合唱団による合唱と、本来はプラネタリウムで上映される全天周映画「LIFE いのち」の平面版の映画上映、そして第二部は、子どものスペシャリストである著名な医師2人とヒプノセラピスト(催眠療法の専門家)1人によるクロストークという、盛りだくさんの内容です。そしてUDトーク運用ですが、
●陰アナや司会者の音声はスクリーン表示(音声認識)
●合唱はスクリーン表示(原稿)
●映画上映部分は手元スマホに表示(原稿)
●クロストークはスクリーン表示(音声認識)
というふうに切り替えながらの運用としました。
具体的には、スクリーン用と手元スマホ用の2つのQRコードを準備し、会場音響からのライン出力を手元のミキサーにつなぎ、そこからUDトーク認識用と現場モニター用、遠隔修正者送信用の3系統で音声を出力して調節できるようにしました。現場での修正と切り替えは私一人の作業なので、こんがらがってしまいそうでうまくできるかどうかちょっと不安でしたが、大きなトラブルはなかったのでホッとしています。ただ、クロストークでは先生が3分ほどの映像を流されるということが当日の準備の段階でわかり、急いでその映像音声を録音し文字起こしして原稿を作り本番に間に合わせたという出来事や、映画上映部分の字幕は当日ぶっつけ本番でのタイミング出しで表示のずれがあった…ということで、ちょっとしたことはありましたが、そんな中、当事者の目代さんには準備段階からさまざまなご協力をいただき、また、今回は長野から遠隔修正に参加していただいていたので、本当に心強い思いでした。今回UDトークの字幕に関して、会場の健聴者の方から「聞き逃したところを字幕を見て確認していました」というお声もいただけたことは本当に嬉しい思いでした。このように、字幕が付くということは聴覚障害者対応だけではなく、健聴者でも、あるいは外国の方でも、自分が必要とする情報を得るために十分活用できることは明らかです。さまざまなところで当たり前に字幕が付くようになる、そのために微力ながら頑張っていきたいなと改めて思いました。
最後にイベント内容についてですが、子どもたちの合唱もとても素晴らしく、また、クロストークでは胎内記憶の研究者として第一人者である先生のお話や、会場から実際に子どもさんの胎内記憶の話を聞いたお母さんのエピソードがあったりと、とても不思議な、でも、実際にそういうことがあるんだなと納得できるような、そんなお話が聞ける良い機会となりました。このようなイベントでUDトーク字幕を付けることができたことは、本当に貴重な経験でもありました。この場をお借りして関係の皆様方にお礼申し上げます。
文織工房 坂本朋恵