【ヒント】音声認識で支援をすると言うこと
(2024.4.19加筆修正)
ここを見てらっしゃる方は聴覚障害者の情報支援・サポートとしてUDトークに注目しすでに活用をされている方も多いと思います。
また音声認識を実装したそういうツールも出てきましたので、ここで一つみなさんにちゃんと考えていただきたいことがあります。
無料版で支援をされる方たちへ
https://udtalk.jp/notice/
まずは上記のリンク先を読んでいただけたらと思います。「そういえばそうだ…」と思われる方も多いのではないでしょうか。
利用規約にも書かれてるようにUDトークの無料版は音声認識時のデータをサーバーに蓄積し精度向上のために再利用をしています。もちろんセキュリティは万全で、個人が特定できない状態で管理保存されています。ちなみにGoogleについては無料で使えるブラウザやスマホでの音声認識は再利用をしています。UDトークの法人向けプランで実装しているGoogleの音声認識は再利用されないものを有償で契約して使用しています。
ここで「利用規約」ですが、これに同意しているのはあくまで使う人です。なので「支援をする側の人」がいくら同意をしても、「支援をされる側の人」も利用規約に同意をしている必要があります。少なくとも音声データの収集の部分だけは同意をとるべきでしょう。
みなさんに勘違いをしてほしくないのは、サーバーにデータが蓄積され再利用されることは悪いことや怖いことではないということです。実際みなさんがやっているLINEやFacebookだって無料で提供される代わりにいろんなデータが学習素材として再利用されています。もちろんプライバシーはちゃんと保護された状態で。
ただ機密保持や守秘義務の観点で考えると「当事者が知らない間に個人情報が再利用に回されてた」と言うのはトラブルを招く可能性があることだとすぐにわかると思います。そのため、これからはクラウドやIT機器を利用して支援を受ける時、支援をする時はちゃんと双方でデータの行き所を把握しておく必要があります。
UDトークは法人向けプランではサーバーに音声データを保存しない、再利用しないモードで動作します。なので法人向けプランを使っている時は特に同意を取らなくとも、聞かれたときも「法人向けプランを使っています」と応えていただければUDトークがそれを保証します。法人向けプランは「プレミアムプラン」「スタンダードプラン」「教育機関向けプラン」「小規模団体向けプラン」とアドオンで買える「コンパクトプラン(980円/月)」になります。
今回、このことについて記載したページには「同意書」のテンプレートをご用意しました。こうしたことを気にして行くことが大事ですし、提供側としてはすべてクリアにして安心して活用していただくことが責務であると考えております。
なんか難しい話になってきた、とお思いかもしれませんが、至ってシンプルです。運用パターンとしては、
・無料版のアプリで支援→支援を受ける方に対し「同意を得る」
・法人向けプランで支援→法人向けプランの使用を相手に伝える
支援をされる方たちのように第三者の音声データを扱うお仕事をされる方たちには正しい理解とともに安心してUDトークをぜひお使いください。