【ヒント】音声認識でいわゆる文字や文章作成に関わる仕事はどうなるのか?

音声認識でいわゆる文字や文章作成に関わる仕事はどうなるのか?よくいろんなところで議論される内容だと思います。

結論から言うと間違いなく仕事は「増えます」です。これは明らかです。どのカテゴリでもそうですが、機械化が進むと「人間にしかできない仕事」と言うのを担当することになります。

なので仕事の内容は変わってきます。音声から文字にする部分、ここは音声認識の仕事になるでしょう。音声認識でやるようになるとそれ前提で音を収録するようになるので認識率は高くなります。むしろ人が手で打った方が間違いが多くなります。(もう現在でも音声認識の方が正しいときが多いですが)

じゃ「人間にしかできない仕事」とはなにか?と言うと、その結果が「正しいかどうか」を精査する仕事になります。「適切かどうか」の判断も人間の仕事になります。音声認識や翻訳で自動化され始めるとデータの量が膨大になり、より人間がやるべき仕事が増えます。「要約」をする仕事もここに含まれてきます。もちろん将来的は要約も自動化されますが、された結果がいいかどうかを判断できるのは人間の仕事ということになります。なのでどれだけ技術が進歩しても人間の仕事は「人間にしかできない仕事」と言うような形を変えて残り続け、データ量が増えるにつれて仕事も増えていきます。

面白いことに自動化が進んでくると、人間の手を使う仕事は非常に「贅沢である」と言うことになってきます。例えば音声認識を使わないで全部人力でタイピングしてやることはお金をかけた贅沢な運用となります。「あそこは全部人手でやっててなんて贅沢なのかしら」なんて(笑)。例えば手書きで紙に起こすってなるとほんとに贅沢なことになります。パソコンのデータなのであればそれを手で打とうが音声認識でやろうが同じになり、人間の手でやったのと自動でやったの比べると10倍以上コストが違うでしょう。その後に人が見て直すと言う仕事が入るなら同じことなので安い方を選択する人が増えてくると言うことになります。

そうすると「コストが下がって仕事にならなくなる」と言う人もいますが、上がってくるデータ量が膨大になるので仕事は溢れかえります。「文字を起こす仕事」は確実になくなりますが、「間違いを訂正して適切にする仕事」はビジネスとして成り立つほどになるでしょう。

去年から音声認識が実用化され、UDトークもビジネスシーンで一気に普及しました。そして今年がまさに転換期で、文字に関わる仕事に携わっている人たちは色々な選択を迫られると思います。それにワクワクする人もいれば恐れる人もいるでしょう。でもこれはむしろ人間にしかできないことに価値を見出せるいいチャンスでもあると言うことなのです。