【寄稿記事】沖縄フォーラム2016に参加してきました
沖縄最大級の福祉シンポジウムに初参加!
こんにちは!沖縄県難聴・中途失聴者協会の渡久地です。7月9日(土)に沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて開催された、沖縄最大級の福祉シンポジウム「沖縄フォーラム2016」に、団体として初参加してきました。
目的は、事業所紹介(団体活動の紹介)と、音声認識技術による情報支援(UDトーク)を啓発する事の2つ。
今回のシンポジウム参加者が約500人ほどの規模ということで、チキンな私はビビりまくってましたが、急ごしらえで作成した団体紹介のポスターや、UDトークのデモに使うディスプレイ、スマートフォン、タブレット、Macbook、Bluetoothマイク、ピンマイクなど、ガチャガチャ機材を抱えて「いざ恩納村!」(那覇からは遠いのよ。。)と意気込んで朝早くから会場へと向かいました。
チラシがどんどん捌けてく!
準備も無事に終わり、「いつでも誰でもカモン!」と余裕こいてた私は、シンポジウム開催の時間が近づくに連れて、溢れ出るように受付から流れてくる参加者の人並みに、早くもチキンな状態に。。「たった2人だけでここに来たのは間違いだったかも。。。」と軽く後悔もしつつ。
ですが、私のチキンな気持ちも、瞬く間になくなりました。持参した4KディスプレイにUDトークの画面をミラーリングし、リアルタイムに音声が文字として表示されていく様子を目の当たりにした方たちからの言葉責め、、じゃなくて質問攻めにひっきりなしに対応せざるを得なくなったからです。目を点にしてディスプレイを見つめる方たちの表情がそれはそれは印象的でありました。
絶対余ると想定して用意した50枚ほど用意していたUDトークのチラシが飛ぶように捌けたのは、実に快感というか爽快というか。慌てて会場の印刷機をお借りして追加で100枚印刷することとなりました。
おとなりで展示していた「ミライスピーカー」さんのチラシも、お隣さんということで、一緒にセットで手渡ししていたのはここだけの話です。何を隠そう、沖縄フォーラムの事を紹介してくれたのは、ミライスピーカー代理店の方のご好意によるものなんですね主催側と色々と交渉していただいたことに改めてお礼申し上げます。ありがたやありがたや。
沖難協展示ブースは賑やかですぞ!
さて、沖難協の展示ブースには、体験デモだけでなく、UDトークのチラシや、団体紹介ポスターのA4サイズ板、ミライスピーカーチラシ、難聴者体験談書籍「冬芽を想う」、ニュースレター最新号(第13号)、聞こえのハンドブックと多彩なラインナップを揃えていたこともあって、寄ってくださった方の滞在時間はかなり長かったです。
また、発達障害の支援団体の方が、色々と根掘り葉掘り使い方や活用方法について質問してくださったのがとても印象的でした。その方曰く、聴覚障害の方の支援以外にも色々使えますね!とも。そうです。実によくわかっていらっしゃいます。UDトーク法人プランの申込書をここで手渡しておくべきだった、、、と帰宅後に後悔した私であります。
もう1つの参加目的
と、ここで内緒のお話をみなさんに。じつは、沖難協は、ポスター展示やブース展示だけではなく、シンポジウムに参加する聴覚障害者の方への情報支援の依頼も受けておりました。そうです、UDトークを使った支援です。
本番1週間ほど前に、聴覚障害者をお持ちの方への情報支援として、沖難協でUDトークを使って支援ができないかと、主催側から依頼を受けた際には、二つ返事で承諾しました。主催者の方たちのこういった粋な対応にはこちらも粋な返事で答えないといけないですもんね!
実際に、2つのシンポジウムでUDトークによる情報支援を行いましたが、今回はプロジェクタを使った投影による表示ではなく、主催者が用意したiPadをWi-Fiで接続する形で、情報支援を行いました。主催者の方の計らいで、シンポジウムが始まる前に、沖難協としてUDトークを今日子の間場で情報支援として使います、と挨拶もさせていただきました。ありがたやありがたや。。
渡久地、焦る
いつもどおり、サクッと会場の音響設備からiRig2で音源を取るのには成功したのですが、どうしたことか認識が非常に悪いんですね、これが。焦った私は、青木さんにヘルプの電話を入れようと思ったんですが、結局会場のスピーカーから直接音源を取る形でUDトークに認識させる形でやりまして、なんとかうまくいきました。全体として85%くらいの認識だったと感じます。全体の流れはしっかりと把握できる形での認識結果だったので上場の出来かなと。あるとないとでは天と地ほど違いますもんね。
UDトークの稼働中、90分間ずっと1人で、会場後方の音響室の中で、黙々と修正作業を行っていましたが、目立った形での誤認識が少なかったことも有り、なんとかうまくいきました。でもやっぱりヘトヘト。。。。
初出展を終えて
とここまで書いてきたように、ポスター展示、ブース出展、情報支援と3つの目的を持って参加した「沖縄フォーラム2016」ですが無事に終えることができました。UDトークだけでなく、沖難協の団体活動にも興味を持ってくださる方が多かったことが何より嬉しかったですね。これからも、沖縄県内各地で、UDトークを始めとした聴覚障害者に有効な社会資源、支援団体の活動などをPRしていきたいと思っています。デモで話しすぎて喉痛めたんですが、心地良い体験を詰めました。これからもしっかりやっていきます!!