タイトル

授業におけるUDトークとデジタル無線補聴システム(Rogerシステム)の活用

キーワード

UDトーク(音声認識)、授業、自立活動、音声情報の文字化

それまで抱えていた課題

聴覚に障がいのある子どもたちは、これまで自分が正しく発音できているかを、指導者が判断して伝える場面が多かった。そのため、子どもたちが自分で判断できる状況をどのように工夫するかが課題だった。

UDトークの実践内容・方法

UDトークを用いることで、子どもたちが話した内容をリアルタイムで文字化し、タブレットPCで表示できるようにした。また、デジタル無線補聴システム(Rogerシステム)をマイクとして使用し、近距離無線通信規格(以下、Bluetooth)機能でタブレットPCと連携した。

自立活動の授業では、児童が話した内容がリアルタイムで文字情報に変換され、児童は正しく発音できた言葉とできなかった言葉を自分で区別して理解できた。また、もっときれいに発音したいという意欲がわき、2回目は1回目よりも正しく認識された言葉を増やすことができた。

今後の展望について

現在の音声認識の技術では、話し手が正しく発音しなければ正しく文字化されないという特性がある。そのため、正しい話し方をすることで誤変換を減らす工夫が重要である。その一方で、この特性を活かすことで、聴覚に障がいのある児童自身がどの程度正しい発音ができているか、児童自ら確認する手段として活用することができた。

今後は、授業の中でのUDトークの利用機会を増やしていきたい。

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