タイトル

大学院の講義におけるUDトークの導入の試み

キーワード

ディスカッション、大学院の講義、情報保障、聴覚障害

それまで抱えていた課題

大学院の講義となると、学部の講義と較べて少人数かつ内容もより専門的になるので、ノートテイクやパソコンテイクでは厳しいところがある。また、講義も先生が話題提供し、それに対して学生が自分の意見を言うディスカッションに似た形式になるので、聴覚による情報が自力で得られない聴覚に障害のある学生にとっては得られる情報が限られてしまう。

UDトークの実践内容・方法

ディスカッションに似た形式の講義のため、ノートテイク、パソコンテイクよりもUDトークを使った情報保障が適性だと考え、UDトークの修正をする補助者付きで受講を試し見た。UDトークで音声認識し、文字化された内容に認識の間違いがあった場合、補助者がパソコンで修正することで補助者にとっても負担の小さい情報保障を実現させることができた。

今後の展望について

現時点では声の認識度に個人差がある。その個人差が生まれる原因が解明されれば声の認識度の向上が否めない。ほぼ全員の音声がある程度正しく文字化されるようになったら修正する補助者を派遣せずにUDトークのみの情報保障で大学院の講義が可能になると思われる。

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