【運用レポート】長野県安曇野市
長野県安曇野市での活用がピックアップされたとのことです。
「手話だけでなく、UDトークの導入などで、聴覚障害者への応対の多様化にも対応できる窓口のモデルとなっています。」全国の福祉の窓口も安曇野市に続いてください(笑)
以下、紙面から文字起こししておきました。
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安曇野市役所では平成28年10月から福祉課窓口にタブレットを設置し、音声認識・翻訳アプリの「UDトーク」を聞こえない方と職員との会話で活用しています。
UDトークは音声認識機能があり、音声を変換して画面に文字を表示するアプリです。話し声を認識するとき、声が小さかったりはっきりしないなどのときは誤変換され、その都度文字を修正する必要がありますが、窓口でよく使う単語は事前に登録しておくことでスムーズな変換ができるようにしています。手で文字を書く筆談よりも手軽に会話できるので、手話を使わない聞こえにくい方にとっても便利な道具となっているようです。
このアプリを導入したことで、職員の意識が高まり、職員が手話を知らなくても聞こえない方と積極的に応対する場面が見られるようになったとのことです。なお、ろう者の場合は、文章の読み書きよりも手話での応対がスムーズになるので、UDトークはあくまでも補助的な手段となります。手話通訳士の資格を持つ深井さんは、ろう者との応対では、丁寧な対応を心掛けているといいます。
日頃から周りの聞こえる人との会話が少ないため、情報が得られにくく、手話のできる職員が常駐している市役所窓口で、福祉課だけではなく、他の窓口での用事もまとめて済ませようとしたり、わからないことを尋ねたりすることも多いからです。そのため一般的な来庁者より応対に時間かかったりすることもあるとのことですが、これも手話ができる職員が福祉課にいるからこそ、ろう者にとっては、福祉課が市役所代表の窓口となっているゆえだと思います。
安曇野市福祉課では、手話奉仕員養成講座を受講した職員が何人か在籍しており、課としても手話での応対ができるように努めているとのことです。手話だけでなく、UDトークの導入などで、聴覚障害者への応対の多様化にも対応できる窓口のモデルとなっています。