【トピック】UDトークの正しい使い方、とは?
良くある問い合わせの一つに「UDトークの使い方を教えてください」と言うのがあります。おそらくそれは「正しい使い方」と言うのも含まれると思います。
もし問い合わせをされてきた方が聴覚障害者だった場合「このアプリを使うのはご自身ではなく周りの人です。それが正しい使い方です」とお答えします。そしてそれはまったくピンと来ていないようです。
法人向けプラン契約者に対する内部の講習会でも「このアプリは相手に伝えることができない話し手のスキル不足を補うもの」と言う話をします。聞き手がUDトークを使って工夫することについては一切触れません。それは講習会としては正しい使い方ではないからです。
いまだに多いのが「手元でUDトークを使っても認識しない」とか「電車の中で使ってもアナウンスが文字化されない」など自分が使ってしまって評価を下げているケースです。
UDトークを使うのは「話し手」です。環境を用意するのも単語を登録するのも「話し手」です。どうしてもそれを「聞き手」に頑張らせてしまう傾向が、特に教育機関で見受けられます。
教育機関での運用は思うところがあるのであえて書かせていただきます。
大学から講習会の依頼が来た時、対象は学生ではなく教職員と伝えます。UDトークを使用するのは学生ではなく教職員だからです。最初はなんで?と理由が分からない人たちも、講習会が終わったあとにはちゃんとその意図がわかっていただけます。「話し手」である先生が使うものなのです。しかし大学によってはちゃんとした運用がされておらず、学生さんが自分で授業の単語登録を行ったり、自分でセッティングしたり、よく分かってないところだとアカウントだけ渡して手元でUDトークを使ってしまい結局授業内容が分からないで終わってしまいます。もちろん学生さんの学内の活動でも使用できますのでアカウントを渡すのはOKですが、それはあくまでサークル活動とかそういったところで使い方になります。
そういう間違った運用をしている大学は講習会を企画されなかったりと言う状況です。
UDトークは話し手が使うものです。ですので、運用は教職員が行います。授業の準備をするのと同じようにUDトークの準備もして授業に臨みます。学生さんは授業に来たらUDトークのQRコードをもらって好きなところでみる。もちろんいくつかの大学はこういう運用をしています。
ですので、もしこの投稿を見て心当たりがある大学や間違った方法でUDトークを使っている学生さんがいたら一度内部でしっかりと「正しい運用」について話し合ってみてください。
UDトークは教育の分野においては既存の支援方法をサポートする大きな武器となります。またサポートする人員の割当が難しいときの手段として有効です。でもそれはすべて正しい使い方をしてのみです。企業での運用は正しい運用はそのまま結果につながるので教育機関よりはちゃんと試行錯誤をしているように思えます。
UDトークとしましても教育の分野は重要と考え、教育機関向けプランと言う導入しやすいプラン(月額16,000円使い放題)も用意し、導入後には積極的に講習会も行っております。
まずはちゃんとした運用をするとその先にいろんな可能性が見えてくるのがUDトークだと自負しております。