【ご報告】ギャラクシティで「UD(ユニバーサルデザイン)トライアル」が行われました
先日、導入先の丹青社様でギャラクシティ(こども未来創造館・西新井文化ホール)でUDトークを活用した「UD(ユニバーサルデザイン)トライアル」が行われました。
以下、丹青社様よりご報告を頂いております。ぜひご一読ください!
「プラネタリウムをもっといろいろな人に楽しんでもらいたい。。。」
プラネタリウムの生解説、博物館や美術館などのスタッフによる解説ツアーなどは、その日、その時によって話す内容が変わってきます。しかし、耳の聞こえない方や日本語が理解できない方への情報伝達手法は定まっていません。今春から施行された障害者差別解消法への対応、また昨今のインバウンドや東京オリンピックを視野に入れた多言語への対応等を背景として、より確実な情報伝達手法の提供が望まれています。
このような課題に対する解決方法を探るべく、足立区にあるギャラクシティのまるちたいけんドーム(プラネタリウム)にて、4月26日、UDトークを活用したUDトライアルが株式会社丹青社の主催で行われました。
耳の聞こえない方や外国人の方が参加し、字幕の表示手法が違う3種類の鑑賞を体験しました。字幕には日本語と簡体字(参加した外国人の方はすべて中国人の方)の2種類を表示しています。
1.プロジェクターでドームに解説を字幕投影しながら鑑賞
2.スマートフォンに解説を字幕表示しながら鑑賞
3.スマートグラス「MOVERIO」に解説を字幕表示しながら鑑賞
鑑賞の後には、今回の体験をどのように感じたのか、ギャラクシティ、UDトーク、MOVERIOの関係者を含めた参加者全員での振り返りが行われ、様々な意見が出されました。
まるちたいけんドームは、星空を投影するだけの空間ではありません。これまでのプラネタリウムにはない新しい時代のプラネタリウムとして、映像制作や発表の場、コンサート、科学実験ショー、講演会なども行われる空間です。それぞれにおいて適切な情報伝達手法が異なるのかも知れませんし、人によって感じ方が違うために、いくつかの手法を選択できるようにした方が良いのかも知れません。
今回のトライアルをきっかけに、他の施設でのトライアルも行って多くのデータが集められ、それがより適切な形で様々な施設にフィードバックされていけば良いですね。ユニバーサル社会の実現にも大いに役立つことでしょう。
写真提供:株式会社丹青社