プロダクトオーナー祭り2016 〜ほぼ全文ログ〜

開発者の青木です。「プロダクトオーナー祭り2016」でUDトークのビジネスに関する話をさせていただきました。UDトークで全文ログをとりましたので、それを自分で加筆修正して公開出来る形にしましたのでぜひご覧になってください。

「はい。」「うん。」は僕の口癖なのでご了承を(笑)

ーーーー
「プロダクトオーナーこそ一番のユーザーであれ!」(40分)

皆さんおはようございますおはようございます。
というか、こんにちはですね。
はい。
こんな形で見てもらう一番いいのかなと思います。
しゃべった内容がこれってリアルタイムで文字に変わっていくというふうな、アプリを開発しております。
そうですね「プロダクトオーナーこそ一番のユーザーであれ!」というふうな、タイトルでちょっと40分ぐらいお話をさせてもらいたいなと思っております。
もう皆さんご飯は食べ終わりましたかね?
とにかく食べながらでも大丈夫ですはいというわけで、UDトークというアプリの開発をして、これで事業をやっております。
はい。
「コミュニケーション支援・会話の見える化アプリ」というサブタイトルでiOS 版、Android 版でWindows 版とMac 版も開発して出しております。
皆さんこれなに使うと思いますか?
日本語でしゃべってる内容を日本語で出しています。
これ聴覚障害持った方とのコミュニケーションのアプリになります。
もしここに聞こえない方がいても、僕の言ってる内容を把握して一緒に参加することができます。
はい。
今ですねもう今このアプリがですね、すごいニーズがもう強烈なニーズがあります。
社会的にニーズがあります。
はい。
なのでこれの開発からですね、今どういうふうな状態になってるのかということを御紹介したいなと思っております。
ちょっと個人的な話ですけども、ちょっと私喘息気味でしてねちょっと咳が出てしまうかもしれません。
ちょっとそこは見苦しいところを見せするかもしれませんが、ご容赦ください。
ちょっと簡単にですね、どういうふうな仕組みでこれになっているのかというのを説明したいと思います。
それと先ほどはアプリのインストールを案内していただきました。
それを手順通りにやっていただくと、これと同じ物を手元で見ることもできます。
操作してもらいながら、説明をしたいと思いますので、ちょっとやっていただけるといいなと思います。
まず今音声認識、スマートフォンのアプリなのでスマートフォンでやっています。
ですが、このアプリは通常、スマートフォンを手に持ってしゃべって画面にされた文字を出すというふうな、仕様になっておりますが、今日は、ハンドマイクを使いますので、こういうBluetooth のワイヤレスマイクを使っております。
これも専用に開発されたものになります。
あとは会場に音響設備があってそういうところにスマートフォンを接続できれば、このマイクでも音声認識をすることができます。
バーコードを読み取ってもらうと手元に来るように、これはクラウドを経由してですね。
皆さんの手元に配信をしております。
はい。
それでところこの音声認識、間違うところがあると思います。
間違えたところ、どうするかというと、自分で修正してもいいですが、今日はですね、今現場で音声を送って、この内容を聞きながら修正してもらっています。
長野県でやっています。
なので、こうするとですね、正しい字幕を出していくことができます。
もちろん完全に正しいものが必要じゃない場合もあります。
単純にコミュニケーションとして、こういうのを流しておくだけでもいいですし、実際自分も見ながらしゃべっているので間違いがあったらもう1回言い直すなど配慮をして詰めていくと何せ、こういうのがあるとですね。
僕がしゃべってる内容を持ち帰ってもらえることができる人が増えるというふうなだけでもだいぶ話し手側にメリットはあるんじゃないかなと思います。

ちょっとこのアプリの特徴ですね、説明していきたいと思います。

まず1つ目です。
「音声認識と音声合成でバリアフリーコミュニケーション」と音声認識はいまみてるようにしゃべった内容が文字で出てくるのですが、UDトークはですね、読み上げることもできます。
もし手元で見てる方はですね、右上のメニューをタップしていただいて、トーク設定というところがあります。
ここで内容を読み上げるという項目があるのですべてにチェックしてみてください。
そうするとされた内容がですね。
手元で読み上げられると思います。
はい。
今ですね日本語で喋ってるのを日本語で読み上げているので、音声認識の結果を読み上げているので、ちょっとピンとこないかもしれませんが、キーボードで入力した内容も読み上げることができます。
そうするとですね、耳が聞こえなくてしゃべるのが苦手な方、あとは発音障害がある方なんかでも、自分の声の代わりにこのアプリを使ってもらって読み上げることができます。
目が不自由な方とコミュニケーションができるようになります。
実際の運用例で目が不自由な方と耳が不自由な方が、このアプリだけでコミュニケーションして仕事をしている現場もあります。
じゃないそういうとこにはですね、健常者が1人入ってコミュニケーションをしているというふうなことが当たり前だったのがこのアプリを使うと、自分たちの中でできるようになります。
意外と視覚障害の方このアプリ使っています。
キーボードで打つよりもしゃべったほうが早いと。
だとこれ筆談もできます。
はい。
こうやって送ることができます。
手元に恐らく僕の汚い字がいってるんじゃないかなと思います。

2つ目です。
ここまで来るとですね、やっぱり次翻訳してみたいですよね。
これできます。
右上のメニューをタップしていただくと、翻訳と音声認識の言語設定というのがあります。
これ好きな言語を選んでください。
そうすると翻訳していきます。
こういった形でですね、どんどん翻訳をしていきますんで、先ほど読み上げたと思いますけれども、それをですね有効にします。
日本語を正しく修正すれば英語がちゃんと翻訳されるというふうな仕組みになっています。
こういった形で多言語の翻訳と読み上げができます。
これもちろん音声認識双方向できます。
海外の方なんかにしゃべってもらうと、日本語にすると言った形のこともできます。

3つ目です。
今言語のバリアフリーって横のラインなんですよね。
日本語は縦のラインがあります。年齢によって漢字が読めない。
お子さんだとなかなか難しい漢字が読めないということがあります。
これもメニューに感じかは設定というのがあって、こども の がくしゅう レベルに おう じて、かんじ をひらがなに へんこう する きのう があります。
これちゃんと がくしゅうしどうようこう に もとず いてやっております。
小学校レベルに設定しましょう。
はい、ちゃんとひらがなになりましたね。
はい。
こうした形で、子供向けに、字幕を出すこともできます。
はい。
例えば聴覚障害のお子さんが小学校に1年生と3年生と6年生にいた場合、それぞれどういった支援が必要になるようかというところでですねUDトークを使うと1回の支援でそれぞれに、あったですね。
そういう字幕を表示することができるようになります。
はい。

4つ目です。
今日はねちょっとねもっと人数どれくらいか分からなかったので持って来なかったんですが、プロジェクターに出しています。
手元で見れるようになっています。
その後は、次はメガネ型端末ですよね。
これも実は開発しておりまして、エプソンからMoverio と言うのが出ています。
半透明でメガネ型のデバイスでてるんですが、うちエプソンさんと軽く提携しておりましてエプソンの展示会とか出たときでも結構僕プレゼンすることも多いです。
そういった形でメガネ型端末と、こういうリアルタイム字幕との組み合わせがもう実際に進んでおります。
あとはですねApple Watchにも対応しています。
ここで字幕を見ることもできます。
そうするともっといろんな行動できる範囲が広がってきますね。
ちなみに、今の翻訳とかの機能はですね、右下にボタンが出ますので、それで、オンオフが簡単にできます。
相手に合わせて出てくる内容を変えてやることができます。
というわけで、前の画面の翻訳は切った方が見やすいので。今日はですね、このリアルタイム字幕を一緒にやっているわけです。
はい。
ここに聞こえない方がいるかどうかは知りませんけども、こういった形出すことによって、理解が進むんじゃないかなと思っています。

5つ目です。
このアプリ無料アプリで提供しています。
一般の方は無料で使えるようになっています。
普通にスマホに向かってしゃべって文字を出すこともできます。はいじゃあどうしてどこでうち食ってるのかということになりますが、それは、後半の方の事業でですね、説明していきたいと思います。

ここでやっと自己紹介をさせていただきます。
青木秀仁と申します。
岐阜県出身で、年齢バレちゃいました。
Shamrock Records 株式会社代表取締役、この会社の名前ですが、本当にもともとレコード会社で音楽活動でやりながらですね、自分でCD を作ったりとかするレーベルをやっておりました。
で、音楽だけでは食えないので、プログラマーの仕事始めたら、いつの間にか自分でこれが本業になっていましたと、はい。
たまたまそのプログラムを始めた業界というのがですね音声認識業界とはいってもなかなか日本でやってるとこって少ないですが、株式会社アドバンスト・メディアっていう会社、おそらくご存知の方もいらっしゃると思います。
もう15、6年以上前から、日本で音声認識をやっているベンチャー企業ですね。
たまたまそこに入りまして、ずっと、特にやめる理由もなく、音声認識に携わるそういうシステム開発をしていました。
はい。
そこで、フリーランスでやったので、別におとがめもなく、会社作ってですね。
今ではそことビジネスパートナーになっておりますが、自社の製品ではですね。
「声シャッター」って知ってる方は知ってると思うんですけども、結構売れました。
キスマイブサイクとかそういうテレビなんかでも結構使われたりとかしてですね。
というわけで、こんな感じでアプリをリリースしてすね、今ではすべて自社開発で自社製品で事業をやっているんですが、午前中から話を聞かせていただいてですね、またチーム開発とかそういう話が非常によかったです。
ただ僕の場合はですねShamrock Records は僕だけです。
妻が経理をやっておりますが、僕が社長でやっております。
で、開発者も僕です。
はい。
販促ですよね。
営業っていう言い方はあんまり僕はしてないんですけども、問い合わせがあったら説明をしに行ってそこで販売をすると、あとは割と講演会に招待されることが多いので、そういうところでお披露目していると、果たしてこれをプロダクトオーナーと言うのかどうかというところになるんですが、関さんに言わせると非常にレアケースだと言われました。
はい。
今ですね結果的にうまくこれで回っている状態になります。
一応ちゃんと寝る暇はありますので。

じゃ何でこのアプリを開発するようになったのかというところですが、音声認識です。
やっぱりこれ聴覚障害の方が非常に興味を持っていまして、それとアプリの開発ができるということでアクセスがありまして、会うことになりました。
そしたらですねこちらの言ってることが伝わらないんですよね。
後で思ったのが「自分にとってこの人は初めての聴覚障害者だったんだな」ということです。
聴覚障害に関してもいろんな程度がありまして、生まれつき聞こえない方、途中で聞こえにくくなった方、途中で聞こえなくなった方、いらっしゃいます。で、途中で聞こえにくくなったり、聞こえなくなった方に関してはしゃべれる方が多いです。
僕が初めて会った方は中途失聴で聞こえなくなった方でして、しゃべることができました。
なので相手の言ってることは全部わかります。
ただ、こっちから伝える方法がない。
自分の方が相手に伝えるスキルがないということになります。
このスキル不足を補うために、「アプリ」を「音声認識技術」を使って「自分のために」作れないだろうかというところがこのアプリの開発のきっかけになります。

じゃあどういうコンセプトで作ろうかと言うところ。
どうやったら使いやすいかというところを考えてみたいと思います。
普通に便利に使える。
当たり前のことかもしれませんが意外とこれ突き詰めると深いと思いました。
これちょっと後で話しますが、やっぱりこういうのをやっていると福祉業界福祉とかそういうふうなことでくくられるんですが、福祉業界おかしいですよ。
普通じゃないんですよね。
なので、やっぱり考えると、いろんな人に使ってもらいたいというところで広げる。
そういった意味でいうと無料のアプリを作って拡散するというのは結構当たり前に考えることなんじゃないかなと思います。
僕と同じように、聴覚障害者とコミュニケーションをとりたいと思っている。
伝えたいことがある人たちが一つの方法として選択できるようなもの。
自分と同じような人は他にも何もいるだろうというふうなことを前提にします。
そう考えると使うのは聴覚障害者たちではないんですね。
聴覚障害を持った人の周りの人がこのアプリ全員に使えば、コミュニケーションの問題も解消されます。
やっぱり障害者の人が使うわけじゃないんで、福祉とか自立支援の枠で考えちゃいけないんですよね。
なので普通に使えて、無料で便利にできるというところをまずコンセプトに置いています。

発案からリリース事業化まで。
プロトタイプの作成、これはもう僕自身が開発者なので1ヶ月ぐらいあれば作れてしまいます。
事業計画書、特に出資というわけではないんですけども。
例えば音声認識をライブラリを使うためにですね、元いた会社の所にちょっと初めの1年間買い年間ぐらい使わせてくんないかみたいな交渉しに行くわけです。
後のランニングコストなんかもその時はまだないので、いろいろそういう交渉をしていくわけです。あと、広報とか販売戦略、ざっくりありましたが、とりあえず出してしまいました。
ちょっととりあえず出すって今振り返ると大事だったなと思います。
それでしばらく無料のアプリでやっていました。
特に儲けはなく、あるとしてもアプリの中にアプリ内課金があったので。
でもそれは初めからビジネスの要ではなかったです。
はい。
それで、2015年の3月に法人向けプランとして、法人で契約して使えるようなものをリリースしました。
収益モデルこれはもう初めから考えてました。
一般ユーザーには無料提供をします。
少しそういう機能拡張でアドオンがあるので、それによる収益が多少あるかなっていうぐらいです。ただですね。
メインはもう法人向けの提供なので、一般のユーザーの方が無料で使い始めたら、それを、自分が所属している企業とか自治体とか、そういう団体にですね、使いたいと提案をする。
何かしら皆さん団体に所属してますからね。
これを持っていくと。
そうするとその団所属している団体はこれを検討することになります。
それで使えるということが分かったらうちに問い合わせが来て契約をして、お金が入ってきます。
あと月額利用料でやってるビジネスです。
なので1回契約すると大体1年間ぐらいは使っていただきますみたいなことにしております。
それでまた収益で、どんどんまた一般ユーザーへの安定稼働を約束していくというかですね。
したらまだどんどんユーザーが広がって提案してもらってそれで契約がふえるという形になっております。
でもその収益が増えてくると、このアプリ内のアドオンというのはだんだん無料化していきます。
これも実はちょっとシナリオなんですけどね。
そういうふうに無料にしていくってことにすることによって、ユーザーとしても、事業が進んでいるということを体感するようになってきます。

それで2015年の3月にですね、事業が開始しました。
なぜ2015年の3月だったかというと、2015年の4月にですね、障害者差別解消法という福祉業界ではですね非常に重要な法令が施行されました。
多分皆さん御存じないかなって気がします。
簡単に言うと障がい者への対応をしっかりしましょうねっていうふうな法令になります。
障害者の合理的配慮、また難しい言葉ですが、簡単に言うと「いっていただければやりますよ、それが過度の負担じゃない限り」というふうな感じの物です。
これ過度は負担じゃないですよね。
しゃべり方を配慮すればよっぽど筆談をしたりとかですね。
間に通訳が入るよりも楽です。
なのでその合理的配慮の1個の手段として、UDトーク話題になりました。
この辺も全部実は仕掛けておりました。
これが不思議なんですよね。
現在も明確な競合製品が存在しません。
なのでほぼ独占状態です。
音声認識でやってるんでしょっていうふうにありますけれども、今僕、スイッチ入れっぱなしでずっと喋ってますよね。
これができるのって世界探してもこの製品だけだと思います。
Apple がいくら音声認識を使えるようにしましたといっても時間制限があったりします。
使う時間の度にですねお金があったりもします。
こうやってずっと、最長10時間ぐらいずっと動かしているところもありますが、こんな形でやれるというのは本当世界探してもこれしかありません。
逆に言うと日本で聴覚障害者対応するときは、この機能が必須になります。
それで1年で100社を超える契約企業があります。
はい。
これはカテゴリによっても、多いか少ないかはわからないところですが、とりあえず、例えばソフトバンクグループさんも全社でこれ使っています。
先ほどお話されたヤフーさんのほうもですね。
ヤフーさんでもこれは導入して使っております。
全国に展開する企業なんかでも使っていますので、結構実際に100社とは言いつつももっと範囲が大きいんじゃないかなと、これ半年ぐらい前の数字なので、今どこでいくら言ったのかは僕も把握してないぐらいです。

このアプリのポイントになりますが、これ自身の経験からですねもう絶対にニーズがあるという確信はありました。
なぜならば僕が困っているからです。
初めてその聴覚障害の方にあったときに困りました。
そこで、何かしてやろうというふうにたまたま思ったんですよね。
で作ったときに、絶対これは便利だと確信がありました。
僕が思うくらいなのでそう思う人はたくさんいるじゃないかなということでも、うん、間違いなくこれは売れるという確信はありました。
後で音声認識はですね、実は認識率が上がらなかった暗黒の10年というのはあります。
ホントに上がらなくて、ところがですね。
ここ1、2年ぐらいディープラーニングが採用されることになって一気に上がりました。
恐らく皆さんも携帯とか音声認識で「何か使えるじゃん」と思い始めたのってここ1、2年ぐらいなんじゃないかなと思います。
も大体どこの認識エンジンもディープラーニングを採用し始めたらそこそこ使える認識率を確保できるようになりました。
なのでこれはですね個人的な見解ですが、「うちのこのエンジンは音声認識精度がいいです」みたいな売り文句はもう多分通用しないと思います。
音声認識ができて当たり前の時代になってくるので、しかも、それ無料になってるくると思います。そして迅速な製品かというところがポイントになってくるのかなと思います。
多分この辺が競合が今いない理由なのかなというふうな気がします。
結構気軽に入り込めない世界でありながら、大企業が手をこまねいている、国レベルでも結構手をこまねいている分野なので、こういうところでも一般の方が使えるアプリと、いうところでさっと動いてしまうというところがよかったのかなと。

結構SNSの戦略というのがききました。
Facebook って面白くてですね。
いろんなターゲットに向けて発信できます。
もうこのアプリの場合はですね、闇雲に拡散してもだめなんですね。
もう興味を持った持ってる人だけでいいです。
なので、Facebook でそのページにいいねをしてくれた人の友達みたいな感じのところまで、しかもそれはですね、その人たちが持ってさっきのビジネスモデルの収益モデルのところで、無料ユーザーの方が持って提案をしに行けるような素材、そういうものを中心にFacebook で報告をしました。
そうだと口コミでどんどんどんどん広がっていてですね。
あと、今ではですねうち営業はしてないんですよね。
ほとんどもう普通のユーザーの方が全員営業マンで動いてくれるので、多分ね営業がいないので、僕1人でやってるのかなと思ってます。
つまり無駄打ちをしていないということですね。
はい。
それでちょっと先ほどからチラチラといっておりますが「アンチ福祉事業、脱助成金ビジネス」。
大体こういうのを考えると、まず初めに助成金どうしようかみたいな感じで入る人が多いです。
福祉事業ってなんか変な使命感を帯びてしまって、なんかまずこういうプレゼンでも、ここまで苦労した話とかで大体半分ぐらい終わったりとか、本質はどこにあるのみたいなことになる。
ですが、まず、そういうカテゴリー分けをあまり考えないで、アプリ開発だと言うところでまずは考えると、うん。
やっぱり資金を集めたりとか自己資金であったりとか、そんな形で考えていいんじゃないかなと。だから普通に売れるものを作るというところですよね。
ちなみにUDトークは全部自己資金でやっております。
もともとフリーランスのプログラマーでやってたので、これを始めた頃も受託案件とかの収入がありました。
受託案件と自社開発のアプリの比率が半分半分から始めて、だんだんその比率が自社開発のアプリの方に増えていって、今ではほぼ100%自社のこの製品だけで収入を得ております。
あとこれは個人的なポリシーですが、もう1カンパニー1ソリューションでいいんじゃないかと。
やっぱ集中ですよね。
物を出すんじゃなくて、確かに先に未来考えてこのアプリが売れなくなる時が来るかもしれませんが、それはその時考えればいいと。
今扱っている製品に集中してやるというのは結構大事なんじゃないかなと思います。

会話の見える化という新しい価値を提案できればいいのかなと思っています。
先ほどから聴覚障害者の支援と言いましたが、まず翻訳できますよね。
そうすると外国人の方なんかも楽しめることになります。
でも皆さん聞こえる方だと思いますけども、これ見ててどう思いますか。
面白くないですか?
リアルタイムに字幕が出てきて、面白いですよ。
これはエンタテインメントそう僕は思っています。
あとですね。
皆さんも多分セミナーとか人前で話される機会が多い方だと思いますが、これ終わった後にですね、全部ログが手に入ります。
そうすると、例えば有料のメルマガで出したら多分お金取れますよね。
人によっては、例えばこのやった講演が1週間後に、全文でのブログに公開されましたなんて言っても鮮度が落ちています。
これが中1時間で、全文の公開とかなったらこれかなり刺激的ですよね。
誰が読むんだって事は置いといて、今まで多分提供されたことがないコンテンツのですよ。
しかも音声認識は口癖が出ます。
無機質な文章じゃなくなります。
ラジオ出演したんですが、そのときの内容を全部これで公開したことがあります。
大体1時間の番組に出てですね。
中2時間ぐらいで全部修正してブログにアップできました。
もうこれはかなり、今のこの話を聞いて、結構良いんじゃないかなと思う人がたくさんいるぐらい、これから価値があると思います。
あとは業務で考えると、議事録ですよね会議の議事録、これで取れます。
なので、先ほど言ったその100社の導入がありますということですが、まずやっぱり聴覚障害者とのコミュニケーションで導入する企業がほとんどです。
あそこへ導入した後に「あれこれ議事録作成に使えるんじゃないか?」とか、やっぱり気づく会社多いです。
これが初めから議事録を作れますのでソリューションだとやっぱりちょっとまだニーズは低いんですよね。
もう決定的なニーズがある聴覚障害者対応から、実は業務で使えるっていうふうに気づきを与えるということも結構戦略としてはですね、うまくいった戦略だなと思っています。

ちょっと最後まとめに入りますが「事業の真価はですね拡大ではなく継続」。正直あんまり僕このUDトークで事業を大きくする気ないです。
勝手に大きくなればなったでいいなと思うんですけども。
例えば今1年契約でやっているんですけども、1年後に新しい契約1を取れて既存の契約が1個なくなったってなると、契約を継続したってのもと比べるとですね。
収益は同じかもしれませんが、中身は大きく違います。
やっぱりですね、事業というのは、どんなに金額の規模とかが小さくも大きくても継続していくことが大事なのかなと。
継続していって少しでも安定したキャッシュフローがあれば、それは開発にも合わせてユーザーへの安定供給につながります。

今このアプリは本当に必要なものになってきてます。
特にその障害者雇用とかそういうところで、あってもいなくてもいいものを提供しているというつもりは僕の方にはありません。社会の受けとめ方もそうなっています。
そうなると、勝手に止めたってことができないです。
僕はやっぱりこれを続ける責任が発生しています。
まず冒頭に喘息といいましたが、僕の体調管理はすごく大事ですよね。
結構これは皆さん心配されてるとこでもあるんですけども。あとはやっぱり資金繰りもそうだし。
アプリの安定性とか安定供給とか、そういうところをすべてひっくるめて継続をしてくれるということはそれなりに信頼感があるというふうな太鼓判をいただいてることなんだなと思っています。
今、そうですね事業をやって2年目になりますが、幸い、契約を止められたところはですね、ほとんどありません。
ほとんどというのはですね、職場に聴覚障害の方がいなくなったという理由で解約したのはあります。
それは仕方がないのかなというふうに思います。
もちろん向こうもですね、仕事を続けてもらうことができなかったと言って結構がっかりはしておりましたが、うん。
なのでうちとしてはですねあんまりこの間口というかプロダクトの真価ってのは拡大していくってことが求められるかもしれませんが、やっぱりそれよりも既存のユーザーが使ってくれる方がいいと私は思います。

おまけですが、最後に覆すようですが、結局の話したことは全部結果論です。
もちろん策略的にやったこともありますけども、結構ラッキーだったというのもあります。
ただそれがどうしてラッキーだったのかって事を学習して次に生かすということはやってきました。
よく言われますが、こういうビジネスでは「成功が正解」です。
はい。
今の段階では割とうまくいってるなというふうな感じはあります。
またそれもですねやっぱりいろんな情報とか、そういうの誘惑に惑わされず、それを何のために誰が使うのかというところを明確にして、やっぱりとプロダクトを持っておくと、ぶれないものができるのかなと思います。
今でもですねこのアプリは僕が一番のユーザーです。
たぶん僕より使ってる人はいないと思います。
逆に出てきたら嬉しいなと思うぐらいです。
はい。
というわけで UDトークも今日皆さんインストールしていただけたので、あとですね。
1人になった時にでもスマホに向かって話しかけてですね。
文字になるのかと見てもらえればいいのかなと思います。
ホームページもありまして、タイムリーに情報も流しておりますので、ぜひご覧ください。
それではこれで終わります。
ありがとうございました。