【運用レポート】東京都練馬区「みんなのUDパーク」

開発者の青木です。僕が代表を務める東京都練馬区のシビックテック団体Code for Nerima。12月15日(土)、練馬区主催の「みんなのUDパーク」に区との協働活動としてUDトークを使ってメインステージのリアルタイム字幕サポートを行ってきました。

司会者の方の話すことや、ステージの催し物での話し、途中字幕がついていない動画への字幕出し(動画の音声を認識)など、メンバー張り付きで臨機応変に対応しました。

休憩スペースにはテレビ会議アプリ「ZOOM」で中継しつつ、UDトークで字幕を表示。字幕付きテレビ生中継のようなものを実現しました。こうすると休憩しながらステージの内容も見れるのでいいですよね。これからも練馬区のイベントで応用していきたいと思います。

視覚障害者の方が中心となって活動されている演劇結社「ばっかりばっかり」さんの舞台では多言語対応をしてみました。さすがに演劇のセリフはそのまま自動翻訳では難しいので、まず簡単な英語でセリフを作成し、それをベースにUDトークで自動翻訳。もともと「ばっかりばっかり」さんのステージはプロジェクタを使ってセリフを吹き出しで表示するなどの工夫(noteの記事参照)をしていますのでそこに今回スクリーンで英語と中国語の字幕を出し、かつ手元にはお好みの言語で表示と言う対応にしました。詳しくはnoteを御覧ください。

ユニバーサルデザイン=障害者対応、と勘違いしている人が多いと思いますが、ユニバーサルデザインはアクセシビリティ、つまり「誰もが使いやすい、参加しやすい」というところを目指すものです。東京都練馬区はユニバーサルデザインを掲げていて、区民のみなさんが住みやすい参加しやすいイベントづくりをしております。

区の事業者や団体がこうして区のイベントをアクセシビリティでサポートできる形が他の地域でも実現していくといいなと思っています。

Code for Nerimaの公式レポートはこちらhttps://note.mu/code4nerima/n/n60f752e3c4c1?