【運用レポート】トランスコスモス株式会社様

【運用レポート】トランスコスモス株式会社様
昨年からお使いいただいております、トランスコスモス株式会社様から運用時のレポートをいただきました。実際に使用されている方たちや部署からのレポートですので大変参考になりますね。
引き続きご利用ください!

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トランスコスモスでは、聴覚、視覚、上肢、下肢、内部障がいなど、さまざまな障がいのある方が多数入社しており、各現場で力を発揮しています。また、全社的に障がいのある社員をサポートするための仕組みづくりに積極的に取り組んでいます。
その取り組みの一つとして、聴覚障がい社員とのコミュニケーションを円滑に行うため、手話通訳者の社内常駐や社内要約筆記、文字起こし、パソコンでのタイピング会話等のさまざまな方法を取り入れています。そして、新たな方法としてUDトークを2017年度の秋頃から導入致しました。

▼使用状況
・会議、研修、面談、面接、業務説明時など

▼UDトークを利用して良かったこと
・会話内容をリアルタイムに理解することができる
・会議参加者全員で会話内容や誤変換を確認しながら正しい情報をもとに会話がしやすい
・聞き間違いを文字でリアルタイムに補填でき、コミュニケーションのズレによるお互いの負荷を軽減できる
・パソコンでのタイピング会話といった無機質で感情が伝わりにくいものとは違い、自分の発言したことがそのまま反映されるので感情がよりダイレクトに伝わりやすくなる
・話し方を意識して頂くなど周囲の協力を得やすく、自身も一緒に会議に参加している、と実感できる
・ログを後から確認し事後に再確認ができる
・パソコンでのタイピング会話よりも多くの情報を共有できる

▼UDトークの利用にあたって工夫していること
・推奨されているマイクを導入する
・使用前に「話し方」や「マイクの持ち方」等の説明時間を設けている
・頻出単語、専門用語を積極的に登録する
・認識率が悪いときは、その都度「マイクと口元の距離」や「話すスピード」を調整する
・発音の抑揚をなくし認識率を上げる
・利用者アンケートを実施し、現場で苦慮した内容の改善策を後日フォローする
・社内簡易マニュアルで使用方法の啓発を行う
・短文ではなく長文でいっきに話す

▼導入担当者より
導入時、聴覚障がい社員の方々が認識結果を見た時の、驚きや喜びの表情がとても印象的でした。
そして、聴社員が使用したあとに、わざわざこちらまで来て「今まで伝えきれなかったことが伝えられた!」と言っていました。パソコンでタイピングしながらコミュニケーションをとることが日常的な環境ではありますが、音声認識を使用することにより説明時間は短縮され、より多くの業務を行えるようになりました。上手く認識させるには工夫も必要で、聴覚障がい社員も多くの情報の中から理解していくことに慣れが必要な部分もありますが、お互いが工夫することにより手話通訳や社内要約筆記とは違った形のコミュニケーションや学びが業務に活かされると感じています。とても有効なツールとなっています。