【支援団体向けプラン導入報告】CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)様

「目が見えない人、耳が聴こえない人、全ての人に映画の感動を届けたい」と言うコンセプトのもとに出来上がったユニバーサルシアター「CINEMA Chupki TABATA(シネマ・チュプキ・タバタ)」。ここにUDトークを常設導入させていただきました。場内のアナウンスやトークイベントなどで気軽に使うことができます。

現在9月の正式オープン前にプレイベントが行われており、8月の4、5日はろう者深川監督作、映画「たき火」の上映会とその映画について話し合うトークショーが行われました。

そのイベント主催者の瀬戸口さんからコメントと写真を頂いてますので掲載いたします。このようなイベントがここChupkiでは気軽に行うことができますので、ぜひみなさんご利用ください。

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ろう者深川監督作、映画「たき火」上映会を8/4、8/5の2日間、北区東田端にあるユニバーサルシネマ"シネマ・チュプキ・タバタ”で開催しました。

今回は上映会だけでなく、鑑賞後に「たき火」に出演されている高さんを囲み、参加者との感想会も企画し、その情報保障として手話通訳とUDトークも付けて頂きました。

「たき火」の撮影当時(昭和37~)は、手話通訳制度もなく、ましてやUDトークなど想像もできない時代で、もし深川監督が今生きていらしたら、さぞかし驚かれたことでしょう。

感想会では、参加者からの質問により映画秘話、裏話など撮影当時の様子の話をたっぷり聞くことができました。また参加者同士の対話により様々な視点、感想を共有することができ、より鑑賞を深めることができたと思います。

参加者から「鑑賞後に皆さんとの感想を語り合うって普通の映画館ではできないことで、すごくいいですね。あの空間、あの広さだからこその良さがあり、皆さんと一体感を感じました」とのコメントをいただきました。

聞こえない方々と聞こえる方々が1つの映画作品を見て語り合う場作り。

情報保障というアクセスがあったればこそできたステキな時間でした。

こういった非日常の空間の中で、様々な方々と作品を見て対話鑑賞するということは、他者を理解していくことはもちろん、何よりも最終的に「自分」にアクセスすることにつながるのだろうと思います。

もっとこういった場や機会が様々な所で広がるといいですね。

今回の上映会にあたり、ご協力下さったチュプキさま、TAネットの廣川理事長、手話通訳者さん、本当にありがとうございました。