【法人向けプラン導入報告】群馬大学様

このたび群馬大学様にUDトークの教育機関向けプランを導入させていただきました。群馬大学は聴覚障害学生の支援に長い間の取り組んでおり、音声認識も当初から率先して採用・研究をおこなっていました。

金澤貴之先生からたくさんのコメントいただきましたので写真とともに掲載させていただきます。
引き続きサポートしていきますので、よろしくお願いします!

ーーーー

群馬大学では,10年ほど前から音声認識による情報保障の実運用化に関する試験運用を重ねてきました。しかしながら,これまでの音声認識エンジンの認識精度では,誤認識が多く,なかなか「使いものにならない」のが正直な気持ちでした。そのため,正確な字幕を表示するためには,復唱者2名,修正者2名の計4名の人手が必要となる上に,修正後の字幕を表示するまでに10秒以上のタイムラグが発生していました。

ところが,UDトークの登場により,音声認識字幕の可能性は大きく広がりました。
数年前とは比較にならないほど,認識精度は向上しました。

滑舌がよく,整った文章で話ができる話者であれば,ほとんど誤認識がない場合も珍しくありません。
一般的な話者の場合,いくつかの誤認識は発生します。でも,1~2名による修正により,話し言葉が要約されることなく正確に文字化されていくさまは,それだけでも本当に感動です。

加えて,UDトークの優れている点は,ユーザビリティです。ネットワーク等に関する知識が全くなくても,学生や教員自身が持っているiPhone等でグループ共有でき,皆で同じ字幕を確認しながら話を進めることができます。
一人の教員がずっと話し続ける場合は指向性のBluetoothマイクを併用する,ゼミなどのグループトークの場合はそれぞれ話者がiPhoneに話しかける,1対1の場合は聴覚障害学生自身が操作しピンマイクを相手に手渡す,など,用途に応じて使い方を工夫できる点も良いところだと思います。

障害者差別解消法が施行され,授業の情報保障はもちろんのこと,例えば教務窓口での対応や友人同士の話し合いなど,さまざまな場での合理的配慮を考えていかなければならない今日,聴覚障害学生自身が武器にして「使い倒す」ことができるUDトークは,大学の情報保障を支える貴重なツールだと感じています。

山内ゼミ風景2orig 山内ゼミ風景3orig 山内ゼミ風景1orig