タイトル

会議におけるUDトークとデジタル無線補聴システム(Rogerシステム)の活用

キーワード

UDトーク(音声認識)、会議、音声情報の文字化

それまで抱えていた課題

これまで本校の会議における情報保障については、手話を用いたり、聴覚に障がいのある教職員の隣に健聴者の教職員が座って要約筆記を行ったりしていた。これらの方法では手話や要約筆記の経験年数によって情報の量が変わることや、細かな話し手のニュアンスが伝わらないという問題点があった。

UDトークの実践内容・方法

UDトークを用いて音声情報をリアルタイムで文字化し、タブレットPCやモニターで表示できるようにした。また、3本のマイクをミキサーに繋ぎ、スピーカーやデジタル無線補聴システム(Rogerシステム)と連携させて使用した。
なお、UDトークを使用する際には、誤変換をパソコンで修正する担当者を設けたことで、ほぼ正確に音声情報を文字情報に変換することができた。

このような会議での情報保障について取り組んだことで、聴覚に障がいのある教職員からは、「手話や要約筆記に加えて、情報を得るための重要な1つの手段となった。」との感想があった。また、文字化した情報を議事録としても活用したことで、会議でやりとりされた17,990文字の音声情報を瞬時に文字情報へ変換できたとともに、議事録を担当する教職員の負担の軽減にも繋がった。

今後の展望について

パソコンで誤変換を修正する教職員は、本来会議の「参加者」とならなければいけないが、誤変換を修正することに専念せざるを得なくなってしまい、その結果「通訳者」の立場になってしまっていた。今後は、複数で修正を担当できるように、誤変換を修正できる教職員を増やしていくなどの工夫が必要である。

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