開発協力&コメント


内山早苗様

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  • 株式会社UDジャパン 代表取締役
  • NPO法人ユニバーサルイベント協会 理事長
  • NPO法人障がい者就業・雇用支援センター 副理事長
  • 社団法人日本イベント産業振興協会 理事
  • 一般社団法人日本イベントプロデュース協会 評議委員
  • 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構 雇用管理サポート事業協力専門家

UDトークには大きく2つの利点がある。

会議の生産性が上がる

会議の生産性はどうして上げられるか?
実際、UDトークを使った会議では

  1. 一人ずつ話すことが条件であるため、言いたいことを整理して話す習慣ができる
  2. そのため時間が短縮される(どうでもいいことは言わない、単なる否定意見や感想が減る)
  3. 会議が見える化し、決定事項が明確になる
  4. 文章として残されるので、悪口やマイナス発言が減る
  5. 目的が明確化し、決定事項が正確に共有される
  6. 議事録が同時にできる

など、会議の生産性が明らかに上がる。

だれでも参加できる会議になる

また、UD会議(※注)のツールとして利用することで、多様な特性を持った人が等しく参加できる

  1. 高齢や障がいで難聴の人、聞こえない人も音声が文字化するので誰がなにを話しているのか、同時に理解できる
  2. そのため自分の発言を入力できれば手話通訳やノートテイクの必要がなく、負担がかからない。
  3. 見えない人も、一人ひとり名乗ってから発言するので、いま誰が発言しているかわかると同時に、自分の発言するタイミングをつかみやすい

聞こえないから、見えないからと重要な決定をする会議に参加できないという不便さや疎外感から解放され、モチベーションも上がり能力を発揮しやすくなる。
どこの企業・組織でも、コスト削減=タイムマネジメントの重要性、生産性の向上を課題としている。そして会議が多く、しかもそのための資料づくりにも時間を取られる。会議のための会議状態が起こりやすい。UDトークはこんな現状の解決策の一助になるのではないかと期待している。
この6月に法制化された「障害者差別解消条約」の問題解決のひとつの方法にもなるのではないだろうか。

※注)
UD会議(UD=ユニバーサルデザイン、誰もが参加できる会議)のルールとは

  1. 発言する人は、手を挙げて名前を言ってから発言する
  2. 一人が発言しているときは、横から話しを取らない
  3. 見えない人がわからない話し方をしない。例えば、あれ、これの指示語を使わない、絵や写真、図表などは、言葉で内容を説明する
  4. 聞こえない人が理解できるように、手話ができる人がいれば手話をする、わからなければノートテイクなどで情報を伝える
  5. 日本語のわからない人がいる場合は、その人のわかる言語で通訳をする
  6. 15分ごとに、会議の内容を確認・共有する
  7. 議事録担当者はノートテイクをする。それがそのまま議事録になる
    (共用品ネット「きくばりあふりープロジェクト」のルール」)

松崎丈様

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  • 宮城教育大学 准教授 聴覚障害教育学
  • 独立行政法人日本学生支援機構障害学生修学支援ネットワーク運営委員
  • 日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク運営委員
    一般社団法人宮城県聴覚障害者福祉会理事
  • 特定非営利活動法人パソコン要約筆記文字の都仙台理事長
  • 特定非営利活動法人みやぎ・せんだい中途失聴・難聴者協会副理事長

私はろう者で教員養成大学の教員をしています。手話がわからない学部生が多数の講義では手話通訳をつけていますが、大学院は少人数指導なので、UDトークを導入した授業を実践しています。

専門用語が多いので、院生に各々の発表に使う用語を単語追加のページで事前登録してもらっています。講義中は、音響学習をONにし、単語追加のページも開いて院生に適宜登録してもらいます。そうすると男子学生と比べて低くなりがちな女子学生の認識率がよくなります。また、音声認識の結果を全員が共有するために複数のタブレット端末をおいています。誤認識に気づいたら手が空いている院生がUDトーク for Windowsで修正したりパソコン通訳のように直接入力したり、ホワイトボードや資料に書いたりしてします。

UDトークのいいところは、やはり認識率が非常に高いことですね。また、認識率をあげるために参加者全員が音響学習と単語追加の機能を簡単に利用できますし、ネットワーク上で認識結果を全員で確認し、自発的に誤認識を修正したり別の方法で補ったりすることが容易にできます。このように第三者がいなくてもその場にいる全員で協同して会話を共有していこうという行動をうまく引き出している機能を備えていることは素晴らしいです。まさに聴覚障害の有無や立場に関係なく全員で色々な形で実践できるコミュニケーションの「ユニバーサルデザイン」と言えるでしょう。

研究論文:音声認識アプリを活用した支援システムの構築に関する検討 

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松森果林様

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  • ユニバーサルデザインアドバイザー
  • 内閣府障害者政策委員会委員
  • 共用品ネット副代表
  • 香りマーケティング協会顧問
  • 東京国際空港国際線旅客ターミナルビルユニバーサルデザイン検討委員
  • 井戸端手話の会 主宰
  • 著書に
    『音のない世界と音のある世界をつなぐ~ユニバーサルデザインで世界を変えたい!』(岩波ジュニア新書)
    『誰でも手話リンガル』(明治書院)
    『星の音が聴こえますか』(筑摩書房)等
    Blog:http://d.hatena.ne.jp/karinmatasumori/

UDトークは、聴覚障害者が会議や議論の場に参加しやすくなるだけでなく、参加する人全員が思いやりを持てるよう、意識を変えてくれます。

私は月に一度、ボランティアの運営会議のときにUDトークを利用しています。この会議には、聞こえない私の他、視覚障害者や、車いす利用者など
様々な特性のある人が共に参加するのですが会議や議論の場では、聞こえないことが一番のハンディになります。
ゆっくり進めてもらったり、手話ができるメンバーに教えてもらうこともあったのですが「お願いをする心理的負担」が常にありました。
そのため、会議への参加に消極的でしたが「UDトーク」を導入してから
気楽に参加できるようになりました。これまで難しかった聴覚障害者と視覚障害者の議論も可能です。

音声認識をしやすく話すコツや、会議の進め方などに最初は戸惑っていたメンバーたちも数を重ねながら慣れていってくれました。
それまでは、数名の発言が重なり合うことも多かったのですが今では、発言時には必ず挙手をし、発言権(マイク)を得てから発言するということが当たり前のようにできています。

時には「打ち合わせをはじめます」といったのが『撃ちあわせをはじめます』になったり「テキスト」が『デスノート』、「字幕」は『自爆』などと思わぬ誤認識もあるのですがそんなことも楽しむ気持ちの余裕も大切です。

また、発言者には、自分の話しがどれくらい音声認識されているかを各自のiPhoneやタブレット端末で確認してもらうようにもしています。
そうすることで、各自、分かりやすい話し方や、伝え方を意識するようになりました。
つまり、このアプリを聞こえる人と聞こえない人が一緒の話し合いに利用していく中で「会議のユニバーサルデザイン」というルールができてきたのです。

聞こえない私たちも、こうした配慮やサービスを受けるだけでなく自ら周囲にすすめたり、使う機会を提案し、周囲の意識をかえていくことも大切です。

それが普及させるための、当事者としての役割でもあると思うのです。

ICTバリアフリーオアシス様

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月1回、障害者のIT操作をサポートする人のためのサロンを開催しています。

サロンには聴覚障害者や高齢者も参加しているため情報を皆で共有したいと思いUDトークを利用しています。毎回10名以上参加しますが、初めは5名までのUDトークを利用して数人で画面を共有していました。WiFiを利用するようになってから、各自の端末に皆の発言を共有できるようになりました。また以前は、聴覚障害者の隣で発言者の意見を書き取って伝えていました。隣で支援していた人も現在はサロンの会話に加わることができるようになりました。

聴覚障害者は手書きやキーボード入力で発言できます。音声認識が難しいときもあり、コツをつかむことが重要かとも思います。利用者全員が利用するうえでのルールを守ることが大切だと感じています。

毎回サロンの様子をブログにアップするときも、データをそのままメールで送り利用しています。

まだ十分機能を利用しきれていませんが、少しずづ使いこなしていきたいと思います。

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久保陽奈様

Eテレ「ろうを生きる難聴を生きる」挑めば可能性は広がる ―弁護士 久保陽奈―

弁護士をしています。

15,16年ほど前から難聴が進行し、現在は、両耳とも重度の難聴です。補聴器をつけて、静かな場所でないと会話が困難な程です。

この5月にUDトークの認識率が飛躍的に向上しました。
これをきっかけに、法人プランを導入し、事務所内での上司や同僚、クライアントとのミーティングで使っています。

UDトークは、聴き取りやすく話す訓練を受けていない人の声でもよく認識します。
聴き漏らしたり、聴き取れなかったりしても、参加者の話した内容が、ほぼリアルタイムで正確に文字で示されるため、聞き返すことも減り、会議等でのコミュニケーションが円滑になったと実感しています。
私だけでなく、上司や同僚も私へ発言内容を伝えるのがたやすくなったと喜んでいます。

このアプリの素晴らしいところはたくさんあるのですが、いちばんは、iPhone(iOS)やAndroidを搭載したモバイル端末で使用できること。これなら、PCが必要なアプリとちがって使う場所を選びません。
これからは、事務所内だけでなく、裁判所や出かけた先でも、積極的に利用することを検討しています。

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