カテゴリー別アーカイブ: ニュースリリース

【運用レポート】みどりの風 練馬薪能

10月14日(日)、雨の予報でしたがだんだんと天気が回復し曇り。無事に石神井公園で練馬薪能が開催されました。今年で3回目となります。急に気温が下がって肌寒い夜でしたが、能を鑑賞するにはよい雰囲気でした。

前日の増上寺薪能とどうようのセットでバリアフリー対応を行いました。EPSONのMoverioは4台調達。実際にご利用になったのは2台だったので、残りはスタッフの方や練馬区の職員さんたちに体験していただきました。実は字幕の出し方もMoverioでシアターモードにすることでドラクエ風にセリフが出るので見やすく好評(笑)。遠方の能舞台を見るのにほぼストレスなしで見れます。ただやはりメガネがずれると言う感想が終わったあとにありました。付け心地は改善が必要ですね。

今回もQRコードをチラシで配布し立ち見席と設置されたパブリックビューイングで見れるようにしていました。何人かはご利用いただいていたようです。
能楽を含む日本の伝統芸能の字幕対応は聴こえないかただけではなくてちょっと敷居が高いなぁ、でも興味あるなぁって方にとても役立ちます。増上寺は「アプリ席」があったり、また他の薪能では入り口でタブレットの貸出もあったりしますが、まだ練馬薪能はそこまで字幕のPRをしていないのでしっかり他の薪能を調査して来年に活かしてもらえればいいかと思います。

【運用レポート】初の海外イベント「g0v summit 2018」

なんとUDトークが台湾で開催されたイベント「g0v summit 2018」(ガブゼロサミット)で活用されました。このサミットはアジア最大級のシビックテックイベントで世界各国からの参加者が来ます。世界でも進んでいると言われている台湾のシビックテックはとても注目されています。

https://summit.g0v.tw/2018/


シビックテックとはここでもたびたび触れていますが、オープンデータやITの活用で地域課題に取り組みアプリやサービスを開発したり、自治体と連携して市民協働で地域課題に取り組んでみよう、と言った活動です。UDトーク開発者の僕も東京都練馬区でCode for Nerimaを立ち上げてみなさんと地域課題に取り組む活動をしています。日本からはCode for Japanの代表の関さんがサミットに登壇されることもあり日本からのCode for 関係者やシビックテッカーの参加者もたくさんいらっしゃいました。

ここでUDトークが使われることになった経緯ですが、先月行われた日本のシビックテックイベント「Code for Japan Summit 2018」にg0vのメンバーの方がゲストとしていらっしゃいました。そこでUDトークですべてのセッションに多言語のリアルタイム字幕がついてることにとても興味を持たれて、g0v summitも全部屋すべてのセッションにUDトークで字幕をつけてみたいと言うことに。そしてこの間なんとたった2週間!g0vの意思決定の速さと動き、すばらしいです。iRig2などの機材や配線や使い方などすべて自分たちでやってくれました。しかもなんとUDトークをパートナーとして扱っていただき、スクリーンやパネルに「UDトーク」のロゴが!協賛の紹介でもUDトークと読み上げられるなど、日本のアプリ・サービスが世界のイベントで認知された(大げさw)わけです。ロゴはあえて日本語(カタカナ)にしました。それもインパクトあったように思えました。

各国の参加者が来るg0v summit、中国語と英語の音声通訳がすべてのセッションにありました。これはすべてg0v summitのボランティアで行っているとのことです。なので内容を知っている人たちが通訳をするので、非常にわかりやすい通訳だったとのことです。こういうのを外注ですます日本のイベントとは大きな違いがあることを感じました。
UDトークの運用ですがスピーカーの方は主に中国語(台湾語)で英語の方もいらっしゃいました。各部屋の音響担当者が話者によって英中の音声認識を切り替えます。修正を専任で担当できるスタッフはいませんでしたが、これもCode for Japan Summitと同様「編集可能なQRコード」を配布し、参加者でオープンに行っていく方法をとりました。時々誰かが修正をしてくれていたようです。僕も英語の編集に挑戦をしてみました(笑)。

入り口に中国語、日本語、フランス語、英語のチラシが置かれて、みなさん初日に持っていかれたようでもう2日目にはフランス語しか残っていませんでした(笑)。各部屋(R0〜R3)の入り口にも大きくQRコードが印刷されており、字幕が必要な方はここで読み取ってみることもできます。手元のスマホやタブレットで好きな言語で見ながらセッションに参加することができます。

またすべてYouTubeですべてのセッションの生配信も行っているのでiPadであればプレゼンテーションモードで字幕付きでみることもできます。これはかなり知ってる人じゃないとできない応用でしたが(ほぼ僕だけw)、g0vのスタッフに見せたら面白いがって見てくれてました。

UDトークの国内での積極的な翻訳での運用がないなかで、飛び越えて海外で先に前例ができてしまったことはUDトークにとってもとても大きなことです。しかも手元で見る字幕がこんなに快適なのかと、自分自身でも体験してきました。そうなんです、今回あえて英語の同時通訳は聞かないですべてUDトークだけで参加をしてきました!もちろん自動翻訳の精度は完璧ではありませんが、資料と雰囲気と合わせると内容をなんとなく把握することができ、日本で聴覚障害の方はこうやってUDトークを見ているのかと改めて「見て使う立場」に立てたのはとても良かったです。おかげで沢山改善点が見つかりました。

いくつかのセッションに参加してきたのですが、ひとつ台湾のろう者や手話の課題を取り上げるセッションがありました。事前に引き合わせていただき、僕の日本でのアプリを使った取り組みなどをお伝えしました。そしてセッションですが、なんとUDトークをスクリーンに出すということに!なんとも日本で見慣れた風景で「ここ台湾ですよね?」と思ったくらい(笑)。スクリーン、手話、手元での多言語字幕と、ここ台湾でも理想的な情報アクセシビリティの形が実現しました。その後もg0v summit期間中にいろいろ交流させていただき、またUDトークの中国語字幕でいろんなセッションに参加していただけたみたいです。台湾では音声認識で字幕を出すと言うのはまだなく、もしかしたらg0v summitが「台湾初の自動字幕」だったかもしれません。そしてセッション後はこれもまた見慣れた光景で手話を読み取って文字化して日本語に翻訳されて僕は会話をすることができました。こちらからは日本語で喋ってUDトークの文字で見てもらう。実は日本語の言い回しがなかなかうまく中国語に変換されなくて。途中英語を混ぜたりしながらコミュニケーションを取りました。とても貴重な時間を体験させていただきました。

僕はわりとメインの会場にいて全体的な大きなテーマの基調講演を聞いていたのですが、多くの方がオープンにすることやインクルーシブやダイバーシティの大切さを話しておられました。まさに今回、UDトークでその一つのピースを提供できたのではないかと思います。
こうして日本と台湾でシビックテックと言う活動でつながり、UDトークと言うアクセシビリティの技術も提供することができたのはこの先の社会課題解決に向けてとても大きな一歩だと感じています。これからもg0vと台湾のろう者コミュニティの方たちにはUDトークを活用してもらいたいなと思いました。さて、この実績を引っさげて、日本で開く海外ゲストを招いたイベントにイノベーションを起こしていけたらと思います。十分すぎる前例ができた、と言うことで。

g0v summittのみなさま、ほんとうにありがとうございました!

【運用レポート】第35回増上寺薪能(たきぎのう)

今年で4年目になります。「橘の会」さんの企画のもと、UDトークも参加している シアターアクセシビリティネットワーク(TA-net)の活動としてで行うバリアフリー能。
9月29日、あいにくの雨でしたが増上寺薪能が野外から本堂に場所をうつして開催されました。じつはほとんど雨が降ったことがない増上寺薪能。本堂内もかなりレアですが、S席とA席のみになってしまい、アプリ席を買われたかたはご覧になることができませんでした。ですが、後ろの方の席であればQRコードを配布してもいいですよ、と許可を頂いたので配布。何人かの方はスマホで詞章をご覧になられてたようです。もちろんバリアフリー席ではスマホやメガネディスプレイで手元で詞章を見ながらの能楽鑑賞となりました。
今回はなんと行ってもシアターモードでの能楽鑑賞!ところがやはり暗いのと、遠くだと裸眼で見たほうが見やすいことなどからバリアフリー席の方も最終的にはセカンドスクリーンとして使われておりました。もっとこのあたりは改善が必要だなと言うところです。法要のときは増上寺の方にお経のタイミング出しをしていただきました。字幕が手元でコントロールできるまあちゃん専用のアプリを開発しコントロール。このリモコンは実際の能楽のときにも場所を選ばずにどこでも見ながら字幕が出せるので便利です。まだ公開してませんが、いろいろ整ったらリリース予定です。
4年目ともなるとみなさんもうこのバリアフリー能の活動もおなじみでもう会場には音響設備からの外部出力も用意されていました(笑)。つなぐだけであとはもうアナウンスは音声認識で、能の詞章はタイミング出しで。能と狂言の演目で3時間半の講演が無事終了しました。
また来年に向けてテクノロジーの活用を考えて行きたいと思います。みなさまありがとうございました。
橘の会
https://tachibanano-kai.wixsite.com/tachibananokai

p.s
おまけとして「お経を自動翻訳してみたらどうなる?」ってことで、ちょっとおもしろい写真を添えておきましたので御覧ください(笑)

Southern nothingness Amitabha Buddaha!

さて、なんでしょう?w

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【運用レポート】UDトーク情報交換会@塩野義製薬

塩野義製薬さんが中心となり関西圏で現在UDトークを導入していただいている製薬メーカーさんを集めていただき、UDトークの活用についての情報交換会が開催されました。

田辺三菱製薬
大日本住友製薬
日本イーライリリー

と合計4社の担当者と利用者があつまり自社の導入の経緯や活用状況、今後の展開などを順番にご紹介いただきました。こうしてUDトークで法人利用されてる方での情報交換会ははじめての試みとなります。

そして僭越ながら私(開発者の青木秀仁)も「ご意見番」として出席。アドバイスや質問などにその場でお答えさせていただきました。
各社さんの報告でそれぞれ活用の範囲とか内容なども違っていたり、みなさんあまり知ることのない他社さんの利用環境や障害者を取り巻く内情などにも興味津々で、導入担当者同士の質問も活発でした。
また私からは最近のUDトークの活用事例としてCode for Japan Summitで全セッションに字幕での対応をしたことや、クラブツーリズムさんのカンボジアツアーの事例を紹介させていただきました。それぞれの事例は障害者対応のイメージがあったUDトークを軽く超えてユニバーサル対応であることやいろんなメリットがあることを示唆しています。

各社さんの話を聞いてUDトークの活用は利用現場のほんとに少しの理解と配慮で進んでいくものだと感じました。そしてこうして真剣にユーザーとして向き合ってくださるみなさまも目の前にすると開発者としては身が引き締まる思いです。

次回の開催も決まったようで、また参加させていただけたらと思います。
みなさま、これからもよろしくお願いします!


p.s
こちら、塩野義製薬さんの「コミュニケーションバリアフリープロジェクト」をご紹介しておきます。
https://www.shionogi.co.jp/company/csr/act/cbf/index.html

【運用レポート】Code for Japan Summit 2018

日本最大のシビックテックイベント。9月22〜23日と新潟県の新潟国際情報大学で開催されました。

こちらのイベントにUDトークで協賛をさせていただきました。メイン会場と5つのセッション部屋で、2日間にわたり40を超えるトークセッションの「すべて」でリアルタイム字幕を提供することができました。

UDトークの運用はサミットの記録担当の方たちで各部屋に編集者として1〜2名をシフト配置。スクリーンが配置できるスペースがあるところは配置しました。またQRも部屋数分発行し(会場が急遽増えたのでチラシには5つしかないですが、当日ウェブで配信)チラシを作成し配布。これにより、どこにいても(トイレにいてもご飯食べてても!)別のセッションの内容を手元のスマホで字幕配信で見ることができました。

また基調講演は海外からのゲストAriel Kennanさん。こちらは英語音声認識→日本語字幕で対応。
https://summit2018.code4japan.org/session/355/

g0v(ゴブゼロ)と言う台湾のシビックテックグループからのゲストは日本語と英語が混ざるセッションでこれも対応。
https://summit2018.code4japan.org/session/441/

またg0vの方が参加したグラフィックレコーディング(グラレコ)のワークショップでは中国語での発表を音声認識→日本語読み上げで音声の自動翻訳も活用しました。どれもまずまずの結果でした。すべてのセッションで多言語字幕での対応を行ったので、海外からのゲストにはとても好評だったとのことでした。もちろん日本語字幕に日本人参加者も驚き、自分たちの活動でも使っていきたい、との声をたくさんいただきました。

そして「シニアプログラミング」のセッションでは耳が不自由な方がたまたま参加されており、UDトークを絶賛して帰られたとの報告をいただきました。
https://summit2018.code4japan.org/session/323/

もちろん今回のようにすべてのセッションに対応するのはいくら自動で行うアプリとは言え運用は大変です。ですが、運営スタッフやアクセシビリティチームを結成したりするなどして計画的に行えばちゃんと対応することができます。もちろんこれだけではなく、個別に英語や中国語での通訳を喋れる人が対応するなどハイブリッドに行うことも重要です。

これからもこうしたシビックテックのイベントでどんどん字幕が活用されて色んな人が参加できるようになると良いと思います。

サミットの模様はハッシュタグ

#cfjsummit

でFacebookやTwitterでも見ることができますのでお時間あるときにさかのぼってみてください。
シビック+テクノロジー、活用できるテクノロジーはどんどん自分たちの活動に取り込んでいきましょう!

Code for Japan Summit 2018
https://summit2018.code4japan.org

こちらCode for Japan代表の関さんの投稿です!こちらも合わせてごらんください。
https://www.facebook.com/halsk/posts/10156836016404040

増上寺薪能(たきぎのう)プレイベント「能の愉しみ」

増上寺薪能(たきぎのう)に向けてのプレイベント「能の愉しみ」が開催されました。

9月15日(土)の午前に増上寺光摂殿(こうしょうでん)講堂にて9月29日(土)の薪能のチケットを購入した人対象のプレイベント「能の愉しみ」が開催されました。演目の解説やポイント、実際に使用される能面を触ることができるなど、能楽ファンにとってはたまらないイベント。たくさんの方が参加されました。
毎年薪能は「橘の会(たちばなのかい)」さんがバリアフリー鑑賞企画を立ち上げており、そこでUDトークをご利用いただいております。会場の左手にスクリーンと手話通訳を配置。ご希望の方にはスマホで字幕が見れるようにサポートをしました。

能は固有名詞のオンパレード!そういうのも細かく登録をして準備。また途中で能のデモンストレーションを行うときには用意した詞章をPC版のUDトークでタイミングで出力。音声認識とオペレーションでみなさんに楽しんでいただきました。特に詞章を出していくところではみなさんスクリーンに目が行きました。
29日の薪能では「アプリ席」も販売されこちらほぼ完売とのこと。伝統芸能とテクノロジーの融合です。

午後からは橘の会さん主催の「聞こえない人のための増上寺ガイドツアー」が開催されました。こちら案内をしていただく方にBluetoothマイクをぶらさげていただきみなで一緒に回りました。

こちらも固有名詞のオンパレードなので事前に登録とリアルタイムに追加をしていきながら、聞きながらスマホで編集したり「歩きながらPCで編集キット(仮称)」を利用して回りました。途中の説明で「なんだろう?」と見に来た外国人の方にもiPadを渡して体験していただきましたが、とても驚かれていました。

こうした少人数のガイドツアーでの運用は先月ご報告したカンボジア旅行のノウハウはとても良く活かせました。次のステップとしてはこの音声を遠隔地に送りそこで音声認識の編集をしながら字幕を見てもらえると現地で動く人を減らすことができてもっと手軽に導入ができるのではないかと思います。とはいえ、今回のように気心知れた団体で自分たちでサポートしながら参加するのも面白いと思います。

メガネディスプレイやVRゴーグルなど、増上寺の方にも体験していただきました。冗談の様な本気の世界、でもこれから当たり前になっていく世界をちょっとだけ先取りです。


いま能や歌舞伎など日本の伝統芸能のバリアフリー、ユニバーサル対応は各社団体で取り組まれています。先日行われた長野県安曇野市の薪能もUDトークを使って字幕とメガネディスプレイで行われました。

なかなか敷居が高いと思われがちな能ですが、字幕があるととてもわかりやすくて初心者でも楽しめると思います。ぜひ29日本番、アプリ席で体験してください。

橘の会
https://tachibanano-kai.wixsite.com/tachibananokai
チケットはこちらから
https://www.zojoji.or.jp/news/522.html

帯広市で北海道中途難失聴者協会さん主催の講習会を開催

9月11、12日と北海道の帯広市で北海道中途難失聴者協会さん主催の講習会が開催されました。

1日目は講習会、2日目は実践的なレクチャーということで企画。平日にもかかわらず1日目は70名を超える参加者が、2日目は予定していた人数を大幅にこし、ドタ参も多く40人オーバー!会議室の椅子を増やしたりと大盛況でした。

1日目の講習会では会場が広く奥行きもあり、またスライドのため前を暗くするのでじゃ正面のスクリーンはシアターモードで字幕と手話にしましょう、という事にしてみました。多少暗くてもスマホのカメラは明るく映し出されます。手話通訳の方には前に座っていただきろう者の方の直ぐ側で手話を。その前にスマホを置いている感じです。これで手話と字幕をいろんな方法でみることができます。実験的な試み、帯広の手話通訳さんの柔軟な対応に感謝をいたします。

手元でみたり、シアターモードで楽しんだりとあっという間に時間がたちました。最後は東京都練馬区の「Code for Nerima」の活動と先日のカンボジア旅行のことをお話させていただきました。市民活動に観光にといろんなヒントになっていただければ幸いです。

2日目は編集の方法など実践的なという事で、とりあえず全員で編集をしてみました(笑)。UDトークの編集は取り合い!ゲーム感覚でできます。「編集できた人!」で手を上げられた方、なんだか嬉しそうでした。取れなかった人はちょっと悔しそう(笑)。

グループワークはよく使ってる方に入って頂いきいろいろサポートをしていただきました。ユーザー同士で簡単に人に教えることもできるし、なにより習うより慣れろのアプリです。最後はみなさんUDトークでのコミュニケーションを楽しんでおられました。

今回地震の直後ということもあり開催が危ぶまれましたが、帯広の地域は停電以外ではそれほど大きな被害がなかったのと、なによりみなさんこの講習会をほんとに楽しみにしていらっしゃったので開催することが出来てほんとに良かったと思います。

また今回の講習会は一つ大きな変革がありました。UDトークの編集者として市から要約筆記者の派遣員が認められました。つまりこれからはUDトークのサポートを福祉サービスの中で行っていくことが帯広市では可能になるということです。北海道中途難失聴者協会さんにとってはこれが大きな一歩とおっしゃっていました。
これからの北海道地域でのUDトークの広がりに期待したいです。

参加者のみなさま、関係者のみなさま、ありがとうございました!

【シェア希望】業界初!カンボジア旅行 with UDトーク(by クラブツーリズム)

8月18日から22日まで「UDトークで観光案内シリーズ『世界遺産アンコール遺跡群と聾学校〝クロサートメイ〟訪問・カンボジア5日間」が催行されました。聴覚障害をお持ちの方を中心に募集された、今話題の「ユニバーサルツーリズム、障害を持った方も一緒に楽しめる旅」です。聴覚障害者対応はまだどこの旅行会社もやっておらず今回クラブツーリズムさんはまさに「業界初」となります。

このツアーに開発者の青木秀仁が同行してUDトークのサポートやいろんなシチュエーションでの利用をトライして来ました。(あと普通に海外旅行を楽しんできましたw)

このツアーには現地でカンボジア人による日本語ガイドと日本人による手話通訳が同行しました。ツアー代金の中にWiFiルーターのレンタル代が入っており参加者に配布されます。ご自身のスマートフォンでUDトークのリアルタイム字幕をご覧いただけます。つまりガイドを聞く(見る)時は手話通訳かUDトークかの選択肢があります。今回は全員手話がわかる人が参加されましたが、このツアーのコンセプトは「手話がわからない聞こえにくくなった人がどうやったら参加できるか」でした。企画者一同、常にそれを意識し想定をしながらの旅となりました。

このツアーの内容は大きく分けて3つ

・アンコール遺跡群の見学
・職業訓練校「アーティザンアンコール」の訪問
・ろう学校「クロサートメイ」での子どもたちとの交流

となります。ちょっと長くなるのでとりあえずシェアして時間があるときにじっくりお読みくださいw

■アンコール遺跡群の見学
カンボジアの都市シェムリアップ周辺のアンコール遺跡群の見学を行いました。日本語を話すガイドさんにBluetoothマイクを付けてもらいそれぞれのスマホで文字をみます。同時にスタッフがスマホで誤認識を修正して行きます。固有名詞は予め登録してあるので要所ではでるのですが、現地ガイドさん、もちろん日本語は堪能ですが現地の名称はそこだけネイティブのクメール語の発音になってしまうので音声認識の技術的な壁にあたりました。でもそこは編集で対応です。あと、遺跡の奥へ行くと電波がほとんど入らずUDトークが使えなくなりました。そこは手話通訳さんやツアー同行者のフォローでしっかりとサポート。ですが、電波がないところで動く(スタンドアローンで動く)UDトークがこういうところでは必要であると実感しました。

いろいろな使い方も実践してみました。特にシアターモードでの閲覧は壁画の場所を指さしながらなどとても活用ができました。ガイドさんもUDトークの使い方をすぐに覚えて、手元で自分の喋ってるのを見て確認しながら喋っていました。

手話と字幕でアンコール遺跡の歴史や神話を知れたとても内容の濃いガイドでした。その場でお土産を売り歩いてた子どもたちと一緒にアンコールワットを背景に記念撮影。
アンコールワットを背に現地のお土産物を売りに来た子供たちと記念撮影。
こんな感じでガイドさんの話を「見る」ことができます
ガイドさんの横には手話通訳さんがついています。
シアターモードはこうした遺跡見学にはすごいポテンシャルを秘めています。
壁画の書かれているところを文字と一緒に見ながら説明を聞くことができます。ちょっと手は疲れてきますが(笑)。

こういうところはAR技術がかつさらに活用できそうですね。

■職業訓練校「アーティザンアンコール」の訪問
このツアーの特別企画です。障害者の方たちが「職人」として働く訓練校へ訪問。そこで働く聴覚障害者の方たちとの交流が企画されました。まずはこの学校に勤務されてる日本人の方から学校の案内を受けます。この時はマイクを渡して歩きながら校内を案内していただきました。ちゃんと電波が届いてればUDトークはまったく問題ないです。また話し手や手話通訳からちょっと離れてしまったところにいてもUDトークを見れば解説内容がわかると言う、聴覚障害者でなくとも役に立つシーンがたくさんありました。いろんなツアーで導入したらもっと自由に動き回れるのではないかと思います。

校内を案内してもらったあとはテーブルを囲んでの談話です。ここでのコミュニケーションは「手話→読み取りで日本語音声→聞き取りでクメール語音声→クメール手話」の双方向リレーです。でも最初は双方遠慮していたのか、打ち解けるともう自由時間(笑)。手話とは不思議なものでなんとなく通じてしまうのが見てて興味深かったです。僕はこちらの参加されてるろう者の方と一緒にUDトークを使って相手とコミュニケーションを試みました。UDトークの日本語→クメール語翻訳がなかなか良かったみたいです。もちろんちゃんと翻訳されやすいように主語を明確にして日本語で話します。最初タブレットやスマートフォンに何が出てるのか分かってらっしゃらなかったのですが、それが喋った声だと気がつくと興味津々。アプリもインストールしてくれて、クメール語をキーボードで入力しこちらの手元に日本語で表示された時はなんとも言えない喜びがありました。

ここは障害を持って働く職人さんたちが作ったものを販売しているお土産屋も併設してます。それはもう一流の高芸品!それらが並ぶショップは多くの観光客が買い物に訪れていました。
職業訓練校アーティザンアンコールの入り口でのガイダンス。このあと校内を説明とともに回りました。
アーティザンアンコールでの交流会。UDトークに興味津々です。
さっそくスマホにインストールしてもらいUDトークをQRコードで接続してみました。
世界初!短い定形文章ですが、UDトークでクメール語でコミュニケーションがとれた瞬間です。

■ろう学校「クロサートメイ」での子どもたちとの交流
シェムリアップにはカンボジアに5つあるろう学校の1つがあります(クロサートメイは盲学校も併設)。そこでツアー参加者と聴こえない子どもたち(小学校高学年)との交流会が企画されました。まずはこちらの参加者が一人ずつ自己紹介。ここでも「手話→読み取りで日本語音声→聞き取りでクメール語音声→クメール手話」のリレーです。UDトークは読み取り通訳の音声を文字化。クメール語への逐次通訳で日本語の内容を確認しながらきちんと正確に通訳をしてくださってました。子どもたちからの質問もたくさんありました。みんな笑顔がとってもかわいくて人懐っこいです。

ここでも日本語→クメール語にUDトークを設定して見てもらいました。驚いたのですが、みんな文字をとても良く読めます。ここでも出てきてる文字が音声認識で自動的に翻訳されてるものとわかると興味津々でした。

iPadのシアターモード、VRゴーグルでの体験、EPSONのMoverioを子どもたちに渡してみました。いままで触れたことのないテクノロジーにびっくりする子どもたち。でもすぐにこれが何なのか理解してちゃんと喋ってる人の方をiPad越しに見たりと、VRゴーグルで笑ってみたりと、とてもよいユーザー体験の場をみることができました。先生たちも大はしゃぎで僕は先生たちといろいろ情報交換をしました。こう言うテクノロジーを教育で使うことはどうか?と訪ねたら、カンボジアでは高価でなかなかこういうのが買えないとのこと。日本だとタブレットとか普通に手に入るので何かUDトークとして寄付のようなことができないだろうか、と考えてみました。

最後にみんなで記念撮影!一生忘れられない思い出ができました。
クロサートメイでの交流会。みなさん手話で自己紹介です。
すぐにシアターモードを使いこなす小学校高学年の女の子。アプリの機能が直感的であることを確信しました!
MoverioとVRゴーグルがお気に入りの先生たちw
みんなで記念撮影。この手話は「I Love You」で世界共通です!

■まとめ
今回はユニバーサルツーリズムとして前例のない企画と対応だったのでほんと現地での試行錯誤をしながらでしたが、実際にやってみることで得られたことは大きく、旅行会社の中でクラブツーリズムさんがこの分野でひとつ抜け出たことは間違いないと思います。もちろんUDトークの対応も電波が悪くなることでできなくなったりと完璧ではなかったですが、手話通訳さんや僕たちも筆談や会話程度の手話ですがサポートしたりと、ツアー参加者全員で楽しみサポートをする。そんなツアーがあってもいいなと思いました。実際サポートをしながらでしたがすごく旅行を楽しめました。

開発者としてはやはり実際に使ってみないと分からないことは山程あるし、足りないところもまだまだあると感じました。またこうした企画ができたらぜひ同行したいと思います。

クラブツーリズム担当者、企画者のみなさん、サポートで同行してくれたみなさま、そしてなによりツアーの参加者のみなさん、本当にありがとうございました!また企画されることを心より楽しみにしています!

【運用レポート】奈良学園大学(オープンキャンパスのサポート編)

奈良学園大学様からもう一つレポートを頂いております。奈良女子大学へのオープンキャンパスのサポートです。実はこういう事例が時々あったりします。UDトークの教育機関向けプランでもこうした出張で使用することは推奨しております。

地域で支援の体制が、さらに大学間で連携は始まることになるきっかけにもなります。
しかし大淵先生、大活躍ですね(笑)。

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2018年7月21日(土)に、奈良女子大学様よりご依頼を受け、奈良女子大学様のオープンキャンパスでUDトークを使用した技術支援を行いました。奈良学園大学では、2017年度よりUDトークを導入開始し、2018年度より本格的に授業やゼミに導入しております。この度は、奈良学園大学人間教育学部の大淵裕美先生が派遣され、模擬授業でのUDトークの設営や運用、情報保障等を行いました。

3件の高校生が保護者様と参加されましたが、UDトークを高校で使用している方から、この度初めてご存知になった方まで様々でした。奈良女子大学様の今後の聴覚障害学生支援に少しでもお役に立つことができれば幸いです。

【運用レポート】奈良学園大学様

昨年からご利用いただいている奈良学園大学様から運用レポートをいただきました。

UDトーク現在、大学での導入・運用が進んでおり、現在UDトークは日本全国で100大学を超える導入実例があります。加えて導入校での講習会を積極的に行っております。

導入報告と講習会レポートを人間教育学部「大淵裕美」先生からコメントをいただいております。

引き続きご利用ください!

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■法人向けプラン導入報告
奈良学園大学では、聴覚障害学生支援の一環として、2017年度から人間教育学部の所在する三郷キャンパスにてUDトークを導入しております。2018年度前期は、聴覚障害学生の受講する講義科目3科目、ゼミナール、外部講師によるキャリアセンター主催公務員講座に導入しています。特に、聴覚障害学生が受講する2科目は、20名以上の中国からの留学生も受講しています。UDトークを用いて音声情報をふりがなのある文字情報としてリアルタイムで提示することが、聴覚障害学生だけでなく留学生にとっても学習支援につながることが徐々に見えてきました。共通教育科目「共生と社会」(担当:大淵)では、最終課題としてUDトークのシアターモードを利用した動画撮影を行いました。聴覚障害学生への支援ツールとしての活用にとどまらず、教育におけるUDトークの活用可能性を今後も模索していきたいです。

■UDトーク講習会リポート
2018年5月25日(金)奈良学園大学にて特別講義と講習会を実施いただきました。特別講義「共生と社会」(担当:大淵裕美)では留学生、聴覚障害学生、教員を目指す学生など約60名が出席。授業でUDトークを導入していたため、学生は比較的操作になれていましたが、青木さんの講習によりさらに理解を深めることができました。講習会は学生と教員が参加。シアターモードリリース直前に体験をさせていただいたVRモードは大人気でした。